「スペイサイド シングルモルト 2010年 12年 PXシェリーカスクフィニッシュ FENG&HARRI」のテイスティングレビュー 香り・味わい・おすすめの飲み方
『スペイサイド シングルモルト 2010年 12年 PXシェリーカスクフィニッシュ FERG&HARRI』について
FERG&HARRISは、スコットランド・エディンバラで誕生したインディペンデントボトラーです。
もともとヤング・スピリッツ社として熟成庫の管理、ボトリング、ラベリングのサービスを提供しており、2022年にこのブランドを立ち上げました。
社名は、創業者の名前”ジョン・ファーガソン”と”アレックス・ハリソン”に由来。
スペイサイドのモルトウイスキーを中心に取り扱っています。
同社のウェアハウスには約500個以上の樽が保管されており、厳選された原酒で作られたシングルモルトや長期熟成のブレンデッドモルトをリリースしています。
今回の「スペイサイド シングルモルト PXカスクフィニッシュ」は一説によると、UD花と動物シリーズでラベルに白鳥の絵が描かれている蒸留所の原酒が使われているそうです。
甘口のペドロヒメネスシェリーカスクで6か月ほど追加熟成させています。
公式のコメント
香り:とてもリッチなPXシェリー、レーズン、イチジク、デーツに加え、チョコレートや粘性のあるトフィーのニュアンス。軽くナッツや肉のニュアンス。ミントやハーブ、オレンジの皮。
味わい:非常に濃厚な味わいで、ダークチョコレート、トフィーのデザート、後からハーブの木。中盤にはブラッドオ レンジやブラックベリーのようなフルーティーな味。バターキャラメルキャンディとビターチョコレートに戻る。シェリー樽の影響が大きいため、少しリキュールのようなニュア ンスも。
フィニッシュ:非常に長く、ドライで温かみがあり、チョコレート、キャラメル、ハーブティーのヒントが残っている。
引用:https://ultimatespirits.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000004922&search=%A5%B9%A5%DA%A5%A4%A5%B5%A5%A4%A5%C9%A1%A1%A5%B7%A5%F3%A5%B0%A5%EB%A5%E2%A5%EB%A5%C8&sort=
『スペイサイド シングルモルト 2010年 12年 PXシェリーカスクフィニッシュ FENG&HARRI』レビュー
アルコール度数 | 55.7% |
---|---|
年数 | ‐12年 |
ジャンル | シングルモルト |
ボトル容量 | 700ml |
価格帯 | 14960円 |
おすすめ度 | 95/100 |
コメント
ストレート
芳醇で豊かなアロマで、香り高い。フルーティでフローラルな印象とシリアルにほのかな硫黄が奥深さを与えています。
口当たりはねっとりとしていて、甘くふくよか。バター、ダークチョコ、キャラメル、ブラックベリーにオレンジのフレーバー。
複雑な風味をまといながら、リキュールのような豊かさのある甘い味わいがお楽しみいただけます。
甘みとミントのような爽やかな香りを残しつつ、リッチで長い余韻へ。
シェリー樽の印象が強いけど、主張しすぎず飲みやすい!
ロック
レーズンやバニラ、花のような複雑なアロマ。
ストレートに比べてややさらっとした印象で、ほのかにミーティ。ダークチョコやなめし革、キャラメル、煮詰めたハーブシロップのフレーバー。
シェリー樽の印象は依然強いですが、オフフレーバーが少ないので飲みやすいです。
深くなめらかな味わいに芳醇で長い余韻がお楽しみいただけます。
ストレートに比べてややビター。それがイイ。
ハイボール
レーズンやチョコレート、ミントのような複雑なアロマ。
ストレートよりスムースで飲みやすく、シェリー樽の印象もやや穏やかです。
爽やかな飲み口の中にデーツやハーブシロップ、ラムネのフレーバー。
甘い味わいを残しつつ、芳醇で深くハーブティーのような余韻が楽しめます。
ほかの個性が豊かで香り高いハイボールが楽しめるよ。
飲み方別おすすめ度
飲み方 | おすすめ度 |
---|---|
ストレート | 5 |
ロック | 4.5 |
ハイボール | 5 |
豊かな個性と甘く華やかなフレーバーが楽しめるウイスキー。
1stフィルのPXシェリー樽でフィニッシュさせているのでシェリー樽のニュアンスが強く、ねっとりとしたテクスチャを持っています。
ほどよくバーボン樽のバニラ香やライトさも残しているため、飲みやすい味わいの中にシェリー樽の特徴が楽しめるでしょう。
ストレートが最もこのウイスキーの特徴がわかりやすいため、最もおすすめです。
ところが、カスクストレングスに慣れていない方にはアルコールのアタックが強く感じてしまうかもしれません。
シェリー樽のニュアンスがやや穏やかになってしまいますが、ハイボールにすればストレートより飲みやすくなります。
また、ウイスキーの中ではしっかりとした甘みを感じる銘柄なので、もう少しドライに楽しみたい方はロックにするといいかもしれません。
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