【テイスティング】デュワーズ　8年　イリーガルスムース

本日は『デュワーズ　イリーガルスムース』のテイスティングレビューです。

『デュワーズ　イリーガルスムース』について

デュワーズのイノベーションシリーズの一つ「イリーガルスムース」。

8年熟成のデュワーズをさまざまな樽でカスクフィニッシュさせたシリーズで、今までに5種類がリリースされています。

• カリビアンスムース
• イリーガルスムース
• ポルトガルスムース
• フレンチスムース
• ジャパニーズスムース

今回のイリーガルスムースは、メスカルの樽で熟成させた珍しいスコッチウイスキーとなっています。

メスカルとはメキシコで作られているリュウゼツラン（アガベ）から作られる蒸留酒の総称で、同じ原料で有名な「テキーラ」は、メスカルの一部です。

テキーラが「アガベ・アスール（ブルーアガベ）」のみで作られるのに対して、メスカルは52種類のアガベの使用が認められています。

また、「テキーラ」はテキーラ村の周辺地域で作られたものしか認められないなど細かい決まりがあります。

2019年にスコッチウイスキーの樽の法改正以降、テキーラやメスカルの樽も公に使用することができるようになりました。

そんなタイムリーなカスクフィニッシュを行ったボトルが「デュワーズ　イリーガルスムース」となります。

その味わいについて、僕なりにテイスティングレビューしていこうと思います。

公式のコメント

香り
ほのかに香るスモーキーさ

味わい
グリーンペッパーのようなスパイシーさ

余韻
キャラメルのように長く続く甘い余韻

(引用：https://www.bacardijapan.jp/products/items/dewars-ilegal-smooth-8-years-old/）

『デュワーズ　イリーガルスムース』レビュー

アルコール度数	40％
年数	8年
ボトル容量	700ml
価格帯	2000～3000円
おすすめ度	94/100

色

収穫前の日の光に照らされた麦のように淡く輝く黄金色

アロマ

バニラ、レモン、青草、スモーク、芝生。

青々とした草のような香りが印象的。

コメント

ストレート

軽やかですが、ほのかなスモーキーさと独特なフレッシュな草のようなフレーバーは今までにないウイスキーだと思います。

口当たりが優しく飲みやすく、クセはないです。

バニラ、レモンピールハーブのような爽やかなフレーバーと草のようなフレッシュさ。

そしてそこにスモーキーさが加わり、フィニッシュへとつながっていきます。

バランスはよく、余韻も長め。

トワイスアップ

少しスモーキーなアロマが感じやすくなった印象があります。

その代わり香りの時点ではフレッシュな草っぽさは感じにくくなったかも……。

口当たりはより優しく飲みやすくなりましたが、スモーキーなフレーバーが強調されています。

独特の草のようなメスカル由来のフレーバーはスモーキーさと拮抗している印象。

あと香では、より特徴的なフレーバーがわかりやすく感じます。

余韻も長く、口に残る雑味もありません。

ロック

よりスモーキーさと草のようなアロマが鮮明となった印象。

ただ全体的な香りは穏やかになっています。

レモンピールと青々としたフレッシュさ。スモーキーさとバニラのフレーバーは感じますが、甘い味わいは感じにくくなっています。

ドライで大人。

スモーキーな残り香が余韻までのバランスの良さを象徴しているような……。

ハイボール

爽やかで青リンゴや白ブドウのようなフルーティさを感じます。

そのフルーティさとともに少しスモーキーな印象と青々としたアロマ。

口当たりはやわらかいですが、飲みごたえのあるフレーバー。

バニラにレモンピール、干し草にクセはないがパンチのある薫香。

フレッシュマジョラムやタイムのようなハーブ系のあと香と甘スモーキーな余韻。

水割り

青リンゴと白ブドウにたばこのアロマ。

さわやかだけど大人な印象。

優しい飲み口とスモーキーさと草っぽさ。

煎茶のような青々としたフレーバーにバニラと和三盆の甘み。

穏やかなバランスですが、フレーバーのふくよかさで水割りにしては奥深さがある一杯だと思います。

程よい薫香の余韻。

お湯割り

スモーキーさとレモンピールのアロマ。

ややアルコールの刺激臭が強く感じるかと思います。

口当たりは優しく、まろやかで甘い印象。

スモーキーさが強くなり、バニラと和三盆の甘いフレーバー。

さわやかさはあまりないですが、すっきりとした甘みがあり、飲みやすい一杯です。

飲み方別おすすめ度

飲み方	おすすめ度
ストレート	4.5
トワイスアップ	4.5
ロック	4.5
ハイボール	5
水割り	5
お湯割り	4.5