ウイスキー用語【ヘビーピート】|ヘビリービーデッドウイスキーの魅力を探る

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「もっと個性的なウイスキーに出会いたい」と感じたことはありませんか?

そんなあなたにおすすめなのが、“ヘビーピート”と呼ばれる、強烈なスモーキーさが特徴のウイスキーです。

友人やSNSで耳にして気になっていたけれど、「ピートって何?」「どの銘柄がいいの?」と疑問を持つ方も多いはず。

この記事では、ピートの基礎知識から、最もピーティーなおすすめウイスキー、楽しみ方やトレンドまで、わかりやすく紹介します。

※もっとピートの基礎を知りたい方は、「ピートウイスキーとは?特徴・おすすめ銘柄を徹底解説」もあわせてお読みください。

目次

ヘビーピートの基本知識

ヘビーピートとは何か

ウイスキー造りにおいてピート(泥炭)を焚いて乾燥させた麦芽のことをピーデッドモルトと言います。

ピーデッドモルトを使用したウイスキーは、クセのあるスモーキーな香りと味わいが特徴。

中でも特にフェノール値(ppm)が高いピーデッドモルトが「ヘビーピート・ヘビーピーデッド」です。

ヘビーピートウイスキーができるまで
→
ピートの採掘
湿地帯から泥炭(ピート)を採掘

→
ピート燃焼で麦芽乾燥
ピートを燃やし、煙で麦芽を乾燥させる

フェノール値: 40ppm以上
→
発酵・蒸留
麦芽を発酵させ、蒸留器で蒸留

→
熟成
オーク樽で長期間熟成させる

スモーキーな味わい誕生
独特のスモーキーフレーバーが完成

ポイント:

ピート燃焼時に発生するフェノール化合物が麦芽に付着し、蒸留・熟成を経てもその特徴的なスモーキーさが残ります。フェノール値(ppm)が高いほど、より強烈なスモーキーフレーバーになります。

多くのスコッチウイスキー蒸溜所や世界各国のマイクロディスティラリーで製造されており、強烈な香りと味わいが世界中のウイスキーファンを魅了しています。

フェノール値とは?

フェノール値とは、ウイスキーに含まれるピート由来のスモーキー成分(フェノール化合物)の濃度を示す指標で、「ppm(parts per million)」という単位で表されます。

この数値が高いほど、香りや味わいに強烈なスモーク感を感じやすいです。

一般的なスモーキーウイスキーは20〜30ppm程度、ヘビーピートに分類されるウイスキーは40ppm以上、中には200ppmを超える製品も。

フェノール値はあくまで目安であり、熟成や原料、大麦の乾燥方法などでも最終的な味わいは変化します。

フェノール値の基準
  • 10ppm以下ライトピート
  • 25ppm程度ミディアム
  • 40~50ppmヘビーピート

※フェノール値について詳しくはこちらの記事をご参照ください。

ピートとスモーキーの違い

ピートとスモーキーの違い
ピート(素材)
泥炭・湿地の燃料
何千年もかけて堆積した植物が分解されてできた有機物

麦芽乾燥に使用
ピートを燃やして麦芽を乾燥させる製造工程の一部

目に見える工程
製造過程で実際に使用される物理的な素材

スモーキー(風味)
味や香りの体感
ウイスキーを飲んだ時に感じる官能的な印象

煙・燻製・海藻の印象
燻製肉、焚き火、ヨード、海藻などを連想させる香り

飲んで感じる特徴
口に含んだ時の味わいや余韻として体験される

↔
ピートは製造に使われる素材であり、スモーキーはその結果として感じられる風味です。 フェノール値(ppm)が高いほど、より強いスモーキーさを感じます。

ピートとは、主に湿地帯に堆積した植物の遺骸が長年かけて炭化したもので、これを燃料として麦芽を乾燥させる際に使うことで、ウイスキーに独特の香りが移ります。

一方、”スモーキー”はその香りや味わいの印象を指します。

つまり、ピートは製造過程に用いられる素材であり、スモーキーはその結果として感じられる風味なのです。

フェノール類という化合物が煙とともに麦芽に付着し、熟成を経て独自のフレーバーとして完成します。

ヘビーピートのウイスキーランキング

最もピーティーなウイスキー

現在、世界で最もフェノール値の高いウイスキーとして知られているのが、スコットランド・アイラ島の蒸溜所「ブルックラディ」が手掛ける「オクトモア」シリーズです。

特にフェノール値200ppm以上のリリースもあり、ヘビーピート愛好者にはたまらない存在。

また、日本の「余市 ヘビーピート」も近年注目されており、限定ボトルとして販売されることが多いため、見かけたら即購入がおすすめです。

フェノール値順!ヘビーピートウイスキーランキング表

1位オクトモア 08.3約309ppmスコットランド・アイラ島世界最高レベルのスモーキー感
2位オクトモア 10.1約208ppmスコットランド・アイラ島高濃度ながらバランスが良い
3位アードベッグ スーパー・ノヴァ約100ppmスコットランド・アイラ島爆発的なスモークと長い余韻
4位ラフロイグ 10年 カスクストレングス約45ppmスコットランド・アイラ島医薬品系の香りと海藻感

ピート感が強いウイスキーの特徴

ピート感の強いウイスキーには、いくつかの明確な特徴があります。

香りヨード香、海藻、煙、バーベキューのような燻製香
土っぽさ、焚き火の灰、ヨードチンキのような薬品香
味わい重厚で分厚い口当たり、ほんのりとした甘み
余韻長く残るスモーキーなフレーバー

これらはフェノール化合物の種類や含有量によって差が出ます。

味わいにおいては熟成によってそれらが丸みを帯びることもありますが、若いウイスキーではよりシャープで攻撃的な印象が魅力。

熟成年数の短いアイラモルトは「ヤングアイラ」と呼ばれ、独特なシャープさ・個性の強さがお好きなウイスキー愛好家も多いです。

ピート由来のフレーバーは他のスピリッツ(ジンやラムなど)には無い個性としても注目されており、特にスモーキーなお酒を求める層には根強い人気があります。

おすすめのヘビーピートウイスキー

ビックピート

ジャンルブレンデッドモルト
生産国スコットランド
アルコール度数46%
熟成年数

アイラ島の個性を詰め込んだブレンデッドモルト、ビッグピート

アイラ島のシングルモルト・スコッチウイスキーのみをマリアージュして作られたブレンデッドモルトウイスキー。

ダグラスレイン社のブレンデッドモルト・シリーズのひとつとして、スコットランドのモルトウイスキー産地を代表する存在です。

  • 甘さをもたらすカリラ
  • 完璧なバランスを誇るボウモア
  • 薬草のような個性を持つアードベッグ
  • エレガントさを感じさせる幻のポートエレン

など

アイラ島の個性豊かな蒸留所のウイスキーが絶妙に調和しています。

アイラモルトならではの力強さと複雑さが楽しめる、ウイスキー愛好家必見の逸品です。

フィンラガン カスクストレングス

ジャンルシングルモルト
生産国スコットランド・アイラ
アルコール度数58%
熟成年数

「謎に包まれたシングルモルト、フィンラガン」

スコットランド・アイラ島の独立系ボトラーズブランド「フィンラガン」。

製造元のザ・ヴィンテージ・モルト・ウィスキー・カンパニーが1992年に創業し、「秘密のアイラ・シングルモルト」としてリリースしています。

その名は14世紀にアイラ島に存在した城に由来。

蒸留所の詳細は明かされておらず、アイラ島にある8つの蒸留所のどれかと言われています。

アイラ北部の川や湖にフィンラガンの名前が付けられていることから、カリラ蒸留所が有力です。

カスクストレングスならではの力強い味わい。

フルーティーな甘みの奥に、アイラモルト独特の強烈なピート香が広がります。

厚みのあるアルコールの刺激と、ドライで締まりのある余韻が印象的な一本です。

アードベッグ 10年

ジャンルシングルモルト
生産国スコットランド・アイラ島
アルコール度数46%
アメリカンオーク(バーボン樽)
(1stフィル & 2ndフィル)
熟成年数10年

カルト的な人気を誇るアードベッグ蒸留所のフラグシップボトル。

バーボン樽で10年以上熟成された原酒を使用し、ノンチルフィルタード(冷却ろ過をしていない)・アルコール度数46%でボトリングされています。

アイラモルトらしい強烈なスモーキーフレーバーとトロピカルフルーツのような香り、繊細な甘みが特徴です。

2008年にはワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

ラフロイグ 10年

ジャンルシングルモルト
生産国スコットランド
アルコール度数40%
バーボン樽メイン
熟成年数10年

「アイラモルトの王様」と言われるシングルモルトブランド”ラフロイグ”。

同蒸留所のフラグシップボトルが「ラフロイグ10年」です。

「LOVE or HATE(好きか嫌いか)」とのキャッチコピーを掲げるほど、クセの強いスモーキーさ。

ヨード臭の強い薫香にバナナのような甘いフレーバーに長い余韻が特長です。

キルホーマン マキヤーベイ

ジャンルシングルモルト
生産国スコットランド
アルコール度数46%
バーボンバレルがメイン
熟成年数

アイラ島の美しき浜辺が育んだ、力強くも繊細な一杯

「マキヤーベイ」は、2005年創業・キルホーマン蒸溜所が手がける、ファームディスティラリーならではの丁寧な造りが光る定番シングルモルト。

ヘビーピート麦芽とバーボン樽原酒の絶妙なヴァッティングにより、力強いスモーキーさとフルーティな華やかさが共演されています。

アイラの潮風とクラフトの情熱が織りなす、芳醇で洗練された味わいを堪能できる逸品です。

ポートシャーロット 10年

ジャンルシングルモルト
生産国スコットランド・アイラ島
アルコール度数50%
ファーストフィルのアメリカンウイスキー樽65%
セカンドフィルのアメリカンウイスキー樽10%
フレンチワイン樽25%
熟成年数10年

10年の時が磨いた、重厚にして優雅なスモーク

「ポートシャーロット 10年」は、ブランド初の年数表記を持つ定番シングルモルト。

40PPMのヘビリーピーテッドながら、10年熟成による調和のとれたバランスと奥深い複雑さが魅力です。

エレガントなモルティさとスモーキーな余韻が絶妙に重なり合い、ロッホインダール湾の潮風が育んだアイラの魅力を凝縮した逸品です。

オクトモア

ジャンルシングルモルト
生産国スコットランド
アルコール度数リリースごとに変更
リリースごとに変更
熟成年数リリースごとに変更

“世界最強ピート”を育む、アイラ島の情熱と伝統

スコットランド・アイラ島で誕生した「オクトモア」は、“スーパー・ヘビリー・ピーティッド”を体現する革新的なシングルモルト。

造り手は、1881年創業・波乱の歴史を経て復活したブルックラディ蒸溜所。

全工程を島内で完結する“テロワール”へのこだわりが、唯一無二の個性を生み出します。

年ごとに異なる個性をもつ限定エディションは、熱狂的ファンを惹きつける注目の的。

力強さと繊細さが共存する、ウイスキー愛好家必飲の一本です。

レミーコアントロージャパン
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ヘビーピートウイスキーの楽しみ方

おすすめの飲み方

ヘビーピートウイスキーはその個性をしっかり味わうために、ストレートでの飲用がおすすめです。

ただし、アルコール度数が高いため、少量の加水を加えることで香りの層が開き、さらに多彩なフレーバーを感じ取ることができます。

ロックでゆっくり楽しむのもハイボールの軽快感と共にスモーキーな香りを楽しむのもいいでしょう。

お気に入りの飲み方を見つけ、ヘビーピートウイスキーをお楽しみください。

ペアリングに最適な食材

ヘビーピートウイスキーには、燻製料理やチーズ、スモークサーモン、ローストビーフなどとの相性が抜群です。

濃厚な味わいの料理と合わせることで、ウイスキーのスモーク感やモルト由来の甘みが引き立ちます。

最近ではクラフトチョコレートやナッツとのペアリングも人気。

ぜひ自分だけの組み合わせを見つけてみてください。

ヘビーピートの製造過程

ピートの役割とは

ピートは、麦芽を乾燥させる工程において香りを付与するための燃料として使われます。

特にアイラ島などでは、ピートを焚いて麦芽をスモークし、これにより独特の香りと味わいがウイスキーに移ります。

ピートの採掘から乾燥、そして焚き込みまで、非常に手間と時間がかかる工程であり、その分だけ個性的なウイスキーが生まれるのです。

どのようにピートの香りが生まれるか

ピートを燃やすことで発生するフェノール類を含む煙が、乾燥中の麦芽に付着することでスモーキーな香りが付与されます。

この香り成分が、麦芽を発酵・蒸留・熟成させた後も残り続け、ウイスキー全体のフレーバーに深みを与えるのです。

熟成中にはオーク樽との相互作用により、さらに複雑な香りへと変化していきます。

ヘビーピートに関するよくある質問

ピートが強いウイスキーはどれか

市販されている中で最もピートが強いとされるのは、オクトモアシリーズです。ブルックラディ蒸留所が手掛けるこのシリーズは、200ppmを超えるフェノール値を誇り、世界で最もスモーキーなシングルモルトと呼ばれています。また、日本では「余市 ヘビーピート」が高く評価されています。

逆にピートを使用していないウイスキーが知りたい方は、ノンピート・ウイスキーの紹介記事もご覧ください。

ピート香はどうやって楽しむのか

ピート香は、まず香りをゆっくりと嗅ぎながらその奥行きを感じることが大切です。グラスを回しながら香りを立てると、ヨード香やスモーク、バニラ、オークといった多層的な香りが広がります。味わいでは、口に含んだ後の余韻や変化を楽しみましょう。初めての方は少量ずつ試すのがおすすめです。

ヘビーピートの未来とトレンド

ヘビーピートウイスキーの人気の理由

世界的なクラフトウイスキーブームの中で、個性的なウイスキーへの注目が高まっています。

その中でもヘビーピートは、唯一無二のフレーバーを持ち、飲み手の記憶に強く残ることが人気の理由です。

また、スコッチウイスキーとしての伝統を守りつつ、新しい飲み方やペアリングが提案されている点も評価されています。

新たなブランドとその特色

近年では、スコットランド以外にも日本や台湾、アメリカなどでもヘビーピートタイプのクラフトウイスキーが登場しています。

例えば、日本の余市蒸溜所から限定リリースされる「ヘビーピートモルト」は、北海道の寒冷な気候と日本独自の熟成技術による独特なバランスが魅力です。

また、アメリカのウエストランドではシアトルのピートを使ったウイスキーもリリースされております。

世界各地の蒸留所が個性を活かしたリリースを続けており、今後のトレンドとしてますます注目されることでしょう。

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