アルコール・タバコ税貿易局(TTB)は、アメリカン・シングルモルト・ウイスキーのカテゴリーを新たに設ける最終規則を発表しました。
アメリカン・シングルモルト委員会(ASMWC)と米国ディスティルド・スピリッツ協会(DISCUS)によると、この動きは「成長するアメリカン・シングルモルト・ウイスキーの保護と促進に役立つ」とのことです。
ASMWCのスティーブ・ホーリー会長は以下のように述べています。
「この決定は、ウイスキーの世界的な舞台における我々の地位をさらに確固たるものにする、TTBによる画期的な裁定である。アメリカン・シングルモルトの蒸溜業者、販売業者、ファンの声に耳を傾け、国内外の生産者を支援し保護する定義を正式に決定したTTBに拍手を送りたい。」
DISCUS社長兼最高経営責任者のクリス・スウォンガーは、
「これはアメリカの蒸溜業者とスピリッツ消費者にとって素晴らしいニュースです。この正式な定義を持つことで、アメリカン・シングルモルト・ウイスキーの完全性が守られ、この人気カテゴリーにおける実験、創造性、革新が促進されるでしょう。」
アメリカン・シングルモルト・ウイスキーの規定は下記の通りです。
- ウイスキーは米国内で生産された麦芽100%の発酵もろみからつくられること
- 米国内の同じ蒸溜所で蒸溜された160プルーフ以下のものであること
- 最大容量700リットルの使用済み、焦がした新樽、または焦がしていない新樽に貯蔵され、米国内でのみ貯蔵されること
- ニュートラル・スピリッツの使用は許可されないこと
- 着色料、香料、ブレンド材料の使用は許可されないこと
- 最低2年間は熟成させること
最終規則はまた、ストレート・アメリカン・シングルモルト・ウイスキーの基準を採用。
最終規則は12月18日に公表され、2025年1月19日に発効する予定だそうです。
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