世界で最も知名度が高いカナディアン・ウイスキーといえば、ディアジオ傘下のクラウン・ロイヤル。
1939年に船でカナダを訪れたジョージ6世とエリザベス女王の2人にちなんで作られたブレンデッドウイスキーで英国王室御用達を賜っております。
クラウンローヤルでは、1990年代初頭から「クラウン・ロイヤル・リザーブ」が、少し高めの価格帯の製品として提供されてきました。
紫色のフェルトとベルベットの袋に入ったボトルに、熟成年数こそ明記されていないものの、しっかりと熟成されたウイスキーがお楽しみいただけるボトルで、大変好評でした。
そんな「クラウン・ローヤル・リザーブ」が2024年後半にパッケージを一新。
ついに熟成年数を明記するようになりました。
「12年」という熟成年数がラベルに大きく表示されています。
クラウン ロイヤル リザーブは、焦がしたアメリカンホワイトオーク樽で12年以上にわたり丁寧に熟成させたウイスキーを、マスターブレンダーのチームが厳選。
美しく複雑でフルボディのブレンデッドカナディアンウイスキーで、余韻の広がりが特徴です。
【日本未発売】
今回の変更はクラウン・ローヤル・リザーブに恒久的な改良を加えるものであり、北米のウイスキー市場全体に見られる傾向の一部でもあるかもしれません。
カナディアンウイスキーもまた主要ブランドが主力製品や手頃な価格帯の製品に新しい、またはより高い熟成年数の表示を追加する動きが広がっています。
去年クラウン・ロイヤルは、初の「シングルモルト」や「クラウン・ローヤル・ブラックベリー」のリリースもしており、後者はウイスキー愛好家の間でヒット商品となったようです。
つい最近では、アメリカンシングルモルトの法定義化がされ、北米ウイスキーに大きな動きがあります。
もしかしたらクラウン・ローヤルをはじめ、今カナディアンウイスキーも転換期を迎えているのかもしれません。
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