スコッチウイスキーの名門ザ・バルヴェニー(The Balvenie)が、半世紀にわたるクラフトマンシップを讃える限定シリーズ「バルヴェニー・フィフティ・コレクション」を発表しました。
このシリーズは、1973年に樽詰めされたウイスキーを基盤とし、ザ・バルヴェニーの熟練した職人たちが築き上げた技術と伝統の結晶ともいえる逸品です。
バルヴェニー・フィフティ・コレクションとは?

このコレクションは、3部作のエディションとして展開され、それぞれが異なる樽の個性を活かしながら、一貫したザ・バルヴェニーのスタイルを表現しています。
コレクションの構成
エディション | 特徴 | 樽の種類 | 発売時期 |
---|---|---|---|
ファースト・エディション | 深みのあるフルーティーなアロマとスパイス | ヨーロピアンオーク・リフィルバット(カスク8720) | 2024年8月 |
セカンド・エディション | ファーストエディションとのマリアージュを意識 | アメリカンオーク・ホグスヘッド(1973年) | 2025年 |
サード・エディション | さらなる複雑性と熟成の深化 | アメリカンオーク(1974年) | 2026年 |
この3つのエディションは、それぞれ異なる熟成プロセスを経ながら、共通するバルヴェニーのDNAを保ちつつ、卓越したウイスキー体験を提供します。
50年の熟成が生み出す至高の味わい
バルヴェニー・フィフティ・コレクションは、50年という長い熟成期間を経て、樽とスピリッツの完璧な調和を実現しています。
ファースト・エディションのテイスティングノート
・香り
カシス、砂糖漬けのアプリコット、杉の香りが繊細に広がり、温かみのあるナッツスパイスが重なる。
・味わい
キャラメリゼしたフルーツ、バニラ、ジンジャースパイスが絶妙に調和し、柑橘系のほのかな刺激がアクセントに。
・フィニッシュ
バルヴェニーならではの甘い蜂蜜のニュアンスが持続し、長い余韻を残す。
このウイスキーは、長期熟成による複雑な風味を持ちながら、バルヴェニーらしい繊細でエレガントな甘みを維持している点が特徴です。
クラフトマンシップを極めたパッケージデザイン

バルヴェニー・フィフティ・コレクションの魅力は、その特別なパッケージにも表れています。
この精巧なデザインは、イギリス・カンブリア州を拠点とする**クラフト工房「Croglin」**が手掛け、100以上の異なる要素で構成されています。
パッケージの特徴
- 4層の木材を螺旋構造で組み上げたケース(精度誤差1mmの10分の1以下)
- 14金メッキの真鍮製ディスプレイ
- ザ・バルヴェニーの歴史を刻む特製ブックレット付き
この特別なデザインは、ウイスキー愛好家やコレクターにとって、芸術品のような存在となることでしょう。
ザ・バルヴェニーが誇る「5つの希少な技術」
バルヴェニーは、他の蒸溜所にはない5つの伝統的な製法を今も守り続けています。
- 自社製麦(フロアモルティング)
- 伝統的な製麦方法で大麦を手作業で加工。
- 自社銅製ポットスチルの保有
- 独特の形状のスチルを維持し、豊かな風味を生み出す。
- 専属のクーパー(樽職人)
- 自社の樽工房で熟練の職人がメンテナンスを担当。
- 専属のモルトマスター
- 50年以上の経験を持つマスターが品質管理。
- 伝統的なカスクマリアージュ
- 樽同士をブレンドし、理想的な味わいを引き出す。
これらの技術が、バルヴェニーのウイスキーに他にはない深みと複雑さを与えています。
発売情報と今後の展開
バルヴェニー・フィフティ・コレクションは、世界中の限られた小売店で販売されます。
エディション | 発売時期 | 販売地域 |
---|---|---|
ファースト・エディション | 2024年8月7日 | 英国 & 一部の国際市場 |
セカンド・エディション | 2025年 | 世界の一部小売店 |
サード・エディション | 2026年 | 限定販売 |
価格は未発表ですが、超プレミアムウイスキーとして限定流通されるため、入手は困難になると予想されます。
まとめ:半世紀の歴史が生んだ至高のウイスキー
バルヴェニー・フィフティ・コレクションは、単なるウイスキーのリリースではなく、50年にわたるクラフトマンシップへのオマージュとして位置付けられています。
このリリースは、ウイスキーの芸術性と職人の情熱が詰まった特別なコレクションとして、今後も語り継がれることでしょう。
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