ケンタッキー州の大手蒸溜所”ヘブンヒル(Heaven Hill)”が、最新のウィート・バーボン「ラーセニィ・バレル・プルーフ(Larceny Barrel Proof)A125」を発表しました。
この新リリースは、2025年の最初のバッチとして登場し、125プルーフ(62.5% ABV)のバレルプルーフ仕様でボトリングされています。
バーボン業界で近年注目されている「ウィーテッド・バーボン」。
ライ麦の代わりに小麦を使用したバーボンウイスキーで、ヘブンヒルの「ラーセニィ」シリーズは、メーカーズマークやパッピー・ヴァン・ウィンクルと並ぶ代表的なウィーテッド・バーボンです。
中でも今回のバレルプルーフ版は特に注目されています。
ウィーテッド・バーボンとは?
「ウィーテッド・バーボン」とは、通常ライ麦を使用するバーボンのレシピを、小麦に置き換えることで、よりまろやかでスムースな口当たりを実現したものです。
ヘブンヒルの「ラーセニィ」シリーズも、小麦を使用した伝統的なマッシュビルを採用しています。
ヘブンヒルのウィーテッド・バーボンのマッシュビル |
---|
トウモロコシ:68% |
小麦:20% |
モルテッドバーリー(麦芽):12% |
このマッシュビルは、「O.F.D.(オールド・フィッツジェラルド・ディスティレート)」として知られ、かつてスティッツェル・ウェラー蒸溜所で製造されていたウィーテッド・バーボンの伝統を受け継いでいます。
ラーセニィ・バレル・プルーフの特徴

「ラーセニィ・バレル・プルーフ A125」は、通常のラーセニィ(92プルーフ)とは異なり、バレルプルーフ(加水なし)でボトリングされています。
製品情報 | 詳細 |
---|---|
製品名 | ラーセニィ・バレル・プルーフ A125 |
アルコール度数 | 125プルーフ(62.5% ABV) |
熟成年数 | 6~8年(バッチにより異なる) |
フィルタリング | ノンチルフィルター |
価格 | 65ドル(希望小売価格) |
リリース頻度 | 年3回(1月、5月、9月) |
ヘブンヒルのもう一つのバレルプルーフバーボン「エライジャ・クレイグ・バレルプルーフ」と同様、年3回の限定リリースとなります。
テイスティングノート
「ラーセニィ・バレル・プルーフ A125」は、バレルプルーフならではの濃厚なフレーバーと、ウィーテッド・バーボン特有のスムースな口当たりを兼ね備えています。
・香り
フルーツやバニラの甘さが際立ち、ダークチョコレート、エスプレッソ、焦がしたオレンジピールのニュアンスが続く。
・味わい
バレルプルーフらしい力強いアタックがあるが、すぐにフルーティーな甘みとスパイスが広がる。ライ麦を使っていないにも関わらず、微かにスパイス感が感じられる。
・フィニッシュ
長く続く余韻の中で、ダークチョコレートやキャラメルの甘みと樽のウッディな風味が融合。
入手方法と市場の動向
今回リリースされた「ラーセニィ・バレル・プルーフ A125」が日本で入手可能になるかは未定です。
米国でも限定リリースのため在庫が少なく、現在のところ一部店舗では品薄の状況だとのこと。
なので、もしかしたら日本では手に入らない可能性があります。
まとめ:ウィーテッド・バーボンの新たな選択肢
「ラセニー・バレル・プルーフ A125」は、ウィーテッド・バーボンの真髄を楽しめる一品として、バーボン愛好家からの注目を集めています。
ポイント | 詳細 |
---|---|
ウィーテッド・バーボンの進化 | ライ麦の代わりに小麦を使用し、スムースな飲み口 |
バレルプルーフの魅力 | 加水なしでアルコール度数を保ち、濃厚なフレーバー |
コストパフォーマンス | 希望小売価格65ドル(約9,700 円)で、高品質のバレルプルーフを楽しめる |
希少性 | 限定リリースのため、一部店舗では入手困難 |
バーボン愛好家なら、ぜひ一度試してみたい一品です。今後のリリースにも期待が高まります。
コメント