ニュージーランドのブティック蒸溜所「トムソン・ウイスキー(Thomson Whisky)」が、2025年5月、英国内で正式に販売を開始します。流通はSpeciality Brandsが担当し、ニュージーランド特有の素材と気候を生かした4種のエクスプレッションが提供されます。
トムソン・ウイスキーとは
2009年にマシュー&レイチェル・トムソン夫妻によって設立された同社は、当初はインディペンデント・ボトラーとして活動していましたが、2014年から自社蒸溜を開始。ニュージーランドの自然と伝統を融合させたウイスキー造りで知られ、特に地元産のマヌカ材を使用した燻製大麦の導入は、世界でも極めてユニークな試みです。
英国で展開される主な4種のエクスプレッション
- マヌカ・スモーク・シングルモルト:
- ニュージーランド産マヌカ材で燻製したモルトを使用。
- スモーキーさとハーブ系のアロマが融合する個性的な風味。
- フル・ノイズ(Full Noise)(限定品):
- 力強い味わいが特徴のシングルモルト。
- 名前通り、骨太な風味で存在感を放つ限定リリース。
- エクスプローラーズ・シリーズ(詳細未発表):
- 探索的なテーマをもとに開発されたシリーズ。
- クラスシック・モルト:
- トムソンの基本スタイルを表現したバランスの取れた1本。
Speciality Brandsとの戦略的提携
英国での展開は、ミクターズ(Michter’s)、ニッカ(Nikka)、カバラン(Kavalan)、スターウォード(Starward)などと同様に、スペシャリティ・ブランズ(Speciality Brands)の輸入・流通ネットワークを活用します。これにより、英国のウイスキー愛好家がニュージーランドのテロワールとクラフトマンシップを堪能できる道が開かれます。
Speciality Brandsのマネージング・ディレクター、クリス・シール氏は次のように語ります:
「トムソンのウイスキーは、品質の高さと、環境・素材に対する強いこだわりで、他の追随を許しません。ニュージーランドという新たな産地のウイスキーを英国市場に紹介できることを非常に誇りに思います。」
まとめ
- トムソン・ウイスキーが英国市場に初進出、2025年5月12日より発売
- ニュージーランド特産のマヌカ材で燻した個性派シングルモルトを中心に4種展開
- 2009年創業、2014年より自社蒸溜開始
- Speciality Brandsと提携し、Michter’sやNikkaと並ぶ輸入ブランドに
- 環境と素材にこだわるニュージーランドのウイスキーが、英国市場でも注目の的に
スモーキーな風味に南半球の自然が息づくトムソン・ウイスキー。今後の展開にも期待が高まります。
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