イングランド北部ノーサンバーランドに拠点を構えるアド・ゲフリン蒸溜所が、ブレンデッドウイスキー「Tácnbora(タクンボラ)」の限定版として「コニャックカスクエディション」を発表しました。2025年6月14日に一般発売を控える本作は、コニャック樽での6ヶ月の後熟によって、芳醇かつ複層的な味わいを実現しています。
タクンボラとは何か?
古英語にルーツを持つ旗手的ブランド
Tácnbora(タクンボラ)は、古英語で「旗手」を意味する言葉から名付けられた、アド・ゲフリン蒸溜所の代表的なブレンデッドウイスキーです。同ブランドは、2026年にリリース予定のシングルモルトへの導入役としての意味も込められています。
原酒はスコットランド産とアイルランド産のモルトをバランスよくブレンドし、各原酒の個性が調和した味わいを目指しています。過去には「ピーテッドアイラカスクエディション」もリリースされており、今回のコニャックカスク版はその続編ともいえる存在です。
コニャックカスク仕上げの魅力
ドライフルーツとスパイスが織りなす新たな深み
今回の限定エディションでは、ベースとなるTácnboraをフランス産のコニャック樽で6ヶ月間フィニッシュ。これにより、蜂蜜やレーズン、甘いタバコ、ファッジ、アプリコットといった甘く熟成感のある香りが引き立ちます。さらに、クローバーやカスタードのようなフローラルなニュアンスと、穏やかなスパイス感が加わり、複雑ながらバランスの取れた仕上がりとなっています。
蒸留所長ベン・マーフィー氏は「樽を使った私たちの旅は、進化と興奮を続けています。異なる樽が、ウイスキーの核心を保ちながら、いかに風味を高めるかを示す好例です」と語っています。
商品スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | Ad Gefrin Tácnbora Cognac Cask |
種別 | ブレンデッドウイスキー |
使用原酒 | スコットランド産モルト、アイルランド産モルト |
仕上げ | コニャック樽で6ヶ月フィニッシュ |
アルコール度数 | 58.6%(カスクストレングス) |
発売日 | 2025年6月14日(一般発売) |
販売先 | Ad Gefrin蒸溜所および公式ウェブサイト |
価格 | 57ポンド(元の金額:約11,200円) |
Ad Gefrin蒸溜所の取り組みと今後
蒸留と歴史文化の融合を目指して
Ad Gefrinは、単なる蒸溜所に留まらず、アングロサクソン博物館としての機能も併せ持つユニークな施設です。地域の歴史と文化を伝える場として、多くの観光客を惹きつけながら、革新的なウイスキー造りにも力を注いでいます。
今後も、同蒸溜所は多様な樽熟成による限定リリースを展開する方針で、2026年に予定されているシングルモルトの正式リリースに向けて、ブランドの魅力をさらに高めていくと予想されます。
まとめ
Ad Gefrin Tácnbora Cognac Caskは、伝統と革新が融合した限定ウイスキーとして、ウイスキーファンはもちろん、異なるカスクの個性に関心のある愛好家にも大いに注目されるべき一本です。
記事の要点まとめ:
- タクンボラの新作「コニャックカスクエディション」が登場(2025年6月14日発売)
- スコットランド×アイルランドのブレンドを、フランス産コニャック樽で6ヶ月熟成
- 蜂蜜、レーズン、甘いタバコ、スパイスなど複雑な香味
- アルコール度数は58.6%のカスクストレングス
- 価格は57ポンド(元の金額:約11,200円)
- 蒸留所と博物館を兼ねたユニークな施設Ad Gefrinが製造
特別な一日にふさわしい、エレガントな逸品としてぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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