世界最古かつ最大級の酒類コンペティション、インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)の2025年度スコッチ・ウイスキー部門において、7つのシングルモルト・スコッチ・ウイスキーが最終候補としてノミネートされました。栄えあるトロフィーの発表は、2025年11月12日にロンドンで開催されるガライベントで行われます。
目次
ノミネート銘柄一覧(表)
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ブランド名 | 銘柄名 | アルコール度数 | 熟成・仕上げ | 主な香味・特徴 |
---|---|---|---|---|
ロッホ・ローモンド | 16年ウェイポイント・シリーズ「フォールズ・オブ・ファロック」 | 46.2% | 元バーボン樽熟成 | ハチミツ、ドライアプリコット、シナモンの余韻 |
ロッホ・ローモンド | 18年 | 46% | アメリカン&ヨーロピアンオーク熟成 | スモーク、キャラメル、ナッツ、ダークチョコ |
ベンリアック | 2013ヴィンテージ トリプルシェリーカスク | 48.4% | オロロソ、PX、アメリカンオーク | ドライフルーツ、チョコ、レザー、シナモン |
アグラック・シャラン(シークレット・スペイサイド) | 27年 | 49.8% | 元バーボンオーク樽 | ドライフルーツ、トーストアーモンド、トフィー |
グレンフィディック | 30年 | 43% | アメリカン&ヨーロピアンオーク熟成 | トフィー、キャラメル果実、マジパン、バニラ |
ローズバンク | レガシー・リリース・スリー 32年 | 47.6% | リフィル・オーク樽 | リンゴ、桃、洋ナシ、ホワイトチョコ、蜂蜜 |
ディーンストン | ヴァージン・オーク | 46.3% | バージンオーク(新樽) | バニラ、トフィー、レーズン、ウッディ、軽いスモーク |
IWSCとは何か?
酒類業界のオスカー的存在
IWSC(International Wine and Spirit Competition)は、1969年に設立された世界で最も歴史ある酒類の国際コンペティションです。世界中のスピリッツがブラインドテイスティングとラボ分析に基づき厳格に審査されるため、受賞歴は信頼と品質の証とされています。
スコッチウイスキー部門は特に注目が高く、最終選考に残ること自体がその品質の証といえるでしょう。
まとめ
2025年IWSCトロフィーに向けた最終選考に残った7本のシングルモルトは、いずれも地域・熟成・香味の面で多様性に富んでいます。それぞれの個性が光る逸品たちは、ウイスキー文化の進化を象徴しているとも言えるでしょう。
記事の要点まとめ:
- 2025年IWSCスコッチウイスキートロフィーの最終選考が発表
- ロッホ・ローモンドが2本ノミネート(16年&18年)
- トリプルシェリーやバージンオークなど多様な熟成手法が注目
- ベンリアック、グレンフィディック、ローズバンクなど名門蒸溜所が揃う
- 最終受賞発表は2025年11月12日、ロンドンで開催
ウイスキー愛好家にとって、今年のIWSCは目が離せないイベントとなること間違いありません。
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