スコットランド・スカイ島で誕生したシングルモルトウイスキー「タリスカー」は、英国の海洋保護団体「Blue Marine Foundation」とのパートナーシップを通じて、海の未来を守る活動を開始しました。これに伴い、2025年6月6日に英国でチャリティイベントを開催し、限定ボトル「タリスカー ワイルド ブルー」を発表。環境配慮型パッケージで、日本でも発売が予定されています。
誰の疑問を解決するか?
海洋環境問題に関心があるウイスキーファンや、サステナブルな商品を求める読者に対して、タリスカーの最新の取り組みと製品情報を分かりやすく解説します。
タリスカーと海との深い絆

タリスカー蒸留所はスコットランド・スカイ島のロッホ ハーポート入り江に位置しています。厳しい自然と荒々しい海に囲まれており、その環境はタリスカーのウイスキー造りに欠かせない要素です。
すべてのボトルに記されている”MADE BY THE SEA”の言葉は、海の恵みと共に歩んできたブランドの哲学を象徴しています。
Blue Marine Foundationとのパートナーシップ
2025年6月、タリスカーは英国の海洋保護団体「Blue Marine Foundation」と正式にパートナーシップを締結しました。これは海洋保護活動をさらに拡大させるための重要な一歩です。
同団体は、ドキュメンタリー映画『エンド・オブ・ザ・ライン』の制作チームにより2010年に設立され、2030年までに世界の海の30%を保護区域にするという目標を掲げています。
海洋生態系の危機
Blue Marine Foundationの調査によると、過去100年で海藻は92%、カキ礁は95%減少しました。これらの生息地は、魚類や他の海洋生物の繁殖に不可欠であり、再生が急務です。
チャリティイベント「ザ・ワイルド・ブルー・チャレンジ」
6月6日、英国マーゲイトのジョス・ベイにて、著名人や水泳愛好家が参加するスイムイベントが開催されました。参加者が1キロ泳ぐごとに、250ポンド(約5万円)がBlue Marine Foundationへ寄付され、海洋生態系再生プロジェクトに充てられます。
限定ボトル「タリスカー ワイルド ブルー」

この取り組みの象徴として、「タリスカー ワイルド ブルー」が数量限定で登場します。
- 1本購入ごとに3ポンド(約600円)がBlue Marine Foundationに寄付
- 100%リサイクルガラス使用
- ギフトボックスを廃止、ラベルも最小限に削減
持続可能なパッケージを採用し、海洋保護への想いが込められた1本です。
商品スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | タリスカー ワイルド ブルー |
寄付額 | 3ポンド(約600円)/1本につき |
パッケージ | 100%リサイクルガラス、ギフトボックスなし、ラベル最小限 |
発売国 | 英国、日本(発売日未定) |
タリスカーの世界的評価
2023年、国際的調査機関IWSRの調べにより、タリスカーはスモーキーシングルモルトカテゴリーにおいて世界No.1の販売数量を記録しました(3年連続)。その味わいは、潮風を感じるような塩味と黒胡椒のスパイシーさが特徴で、飲む人を魅了し続けています。
『宝島』の作者ロバート・ルイス・スチーブンソンも”King of Drinks”と称して愛飲したほど、その評価は昔から高いものでした。
まとめ
タリスカーは、自らのルーツである「海」とのつながりを深く見つめ直し、サステナブルな未来へと貢献しようとしています。限定ボトル「ワイルド ブルー」の販売やチャリティイベントは、ウイスキーを愛するすべての人々に、自然との共生を考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
記事の要点まとめ
- タリスカーが英国の海洋保護団体と正式パートナーシップを締結
- チャリティスイムイベントで寄付を募り、海洋保護を支援
- 環境に配慮した限定ボトル「タリスカー ワイルド ブルー」を発売
- 1本ごとに約600円が寄付される仕組み
- タリスカーは世界No.1スモーキーシングルモルトとして評価され続けている
続報に注目しながら、私たちも身近なところから海を守る行動を始めてみませんか?
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