ワイヤーワークス、ポート樽後熟の限定ボトルを発表 日本入荷は120本

  • URLをコピーしました!

イングリッシュウイスキー「ワイヤーワークス」から、ポートワイン樽で後熟させた限定ボトルが登場します。先行予約は2026年2月2日開始。日本への入荷は120本のみと、かなり絞られた本数です。

軽いピートを効かせた原酒に、ポートワイン樽由来の果実香を重ねる。言葉にすると分かりやすい組み合わせですが、実際のところは、もう少し静かな設計に見えます。


目次

ポート樽後熟が前に出すぎない

今回の「ポートワイン・レイトボトルド・ヴィンテージ」は、

バーボン樽での熟成を経たライトピート原酒を、LBVポートのバリックで後熟させたもの。

ポート樽というと、甘さやワイン感が前面に出る印象を持たれがちですが、テイスティングノートを見る限り、果実はあくまで重なっている位置にあります。

桃、アプリコット、オレンジマーマレード。 そこにシナモンやスターアニス、軽いピート。

主張しすぎない構成で、香りが横に広がるタイプと感じます。


ワイヤーワークスらしい線の細さ

ワイヤーワークスは、派手さよりもバランスを重視してきたシリーズです。

イングランド産大麦、天然酵母、クリーンな発酵。 そこに軽くピートを効かせることで、輪郭だけを作る。

今回のポート樽後熟も、 「樽で味を足す」というより、 原酒の果実感を引き伸ばすための樽 そんな使い方に見えます。

アルコール度数は53.3%。 飲みごたえはありますが、構造は重くなりすぎないはずです。


料理人目線で浮かぶ場面

このタイプのウイスキーは、 単体でじっくり飲むより、何かと一緒にあると気持ちがいい。

・ビターチョコレート ・ドライフルーツを使った焼き菓子 ・軽く燻したナッツ

家ならこのあたり。

バーなら、食後にデザートと並べる位置。 レストランなら、コースの最後に静かに置く一杯。

正解を探すより、 「どの場に置くと落ち着くか」 そんな考え方が合いそうです。


本数の少なさは、情報として受け取る

日本入荷120本という数字は、確かに少ないですが、煽る話ではありません。

このボトルは、 大量に飲まれる前提ではなく、 シリーズの表情を見せるための一本 その役割が強そうです。

ワイヤーワークスが、 これからどういう樽を使い、 どこまで表現を広げていくのか。

その流れの中で眺めると、分かりやすい位置づけに感じます。

まとめに代えて

ポート樽後熟、限定120本、先行予約。 条件だけを見ると強い言葉が並びますが、 中身はむしろ静かな設計です。

ワイヤーワークスが積み上げてきた、 軽さと果実感、その延長線。

そういう一本として、 少し距離を置いて眺めるくらいが、ちょうどいいかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Yasui Youheiのアバター Yasui Youhei ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフ

私は、ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフです。ウイスキーの魅力を一人でも多くの人に広めたいと思い、ブログを開設しました。|TWSC審査員|ウイスキー文化研究所認定ウイスキーコニサー|調理師|1児のパパ

コメント

コメントする

目次