日本各地の蒸留所を“旅するように学ぶ”テイスティングセミナー「ジャパニーズウイスキートレイル」。
5月9日(土)13時より、今回は兵庫・江井ヶ嶋蒸留所に焦点を当てた回が開催されます。登壇するのは、同蒸留所ブレンダーの大川啓太氏。
原酒の造り分け、多彩な樽使い、そして今後の取り組みまで。 造り手自身の言葉で語られる時間になりそうです。
江井ヶ嶋という立ち位置
江井ヶ嶋蒸留所は、日本酒造りの歴史を背景に持ちながら、ウイスキーづくりを続けてきた存在です。
「あかし」「江井ヶ嶋」「香掬」など複数ブランドを展開し、それぞれに異なる表情を持たせている。
今回のセミナーでは、独特なスチルやコンデンサー、酒母立てなど、製造面にも踏み込む構成とのこと。 単なるブランド紹介にとどまらず、設計思想に触れる場になりそうです。
原酒の“造り分け”をどう聞くか
ジャパニーズウイスキーの現在地を考えるとき、 重要になるのが原酒の設計です。
発酵、蒸留、樽、熟成環境。 そのどこを動かして個性をつくるのか。
カスクサンプルを含む計11種のテイスティングが予定されています。 完成品だけでなく、途中経過に触れられるのは、この種のセミナーならではです。
“違いを知る”というより、 “違いがどこから生まれるのかを探る”時間になりそうです。
今後の取り組みという視点
地元産木材の活用など、将来的な挑戦にも触れられる予定です。
熟成樽をどう確保するか。 地域性をどう打ち出すか。
味わいの話だけでなく、蒸留所の未来図を共有する。 この部分が、いちばん面白いかもしれません。
開催概要(確認用)
イベント名:ジャパニーズウイスキートレイル 江井ヶ嶋蒸留所
日時:2026年5月9日(土)13:00~15:00
会場:ウイスキー文化研究所 セミナールーム(東京都渋谷区広尾1-10-5 テック広尾ビル2F)
定員:80名
参加費:5,500円(税込)
一般愛好家も参加可能。 申込は主催者公式サイトより受付。
料理人として思うこと
セミナーは、知識を持ち帰る場でもありますが、 それ以上に“視点”を持ち帰る場です。
原酒の違いをどう感じ取るか。 熟成の方向性をどう想像するか。
その思考は、料理にも通じます。 素材の違いをどう組み合わせ、どう時間をかけるか。
グラスを通して蒸留所の設計思想に触れる。 それだけでも、足を運ぶ理由には十分です。
まとめに代えて
ウイスキーイベントは数多くあります。
けれど、造り手が自ら原酒設計を語る場は、そう多くはありません。
完成品を評価する前に、 その背景にある選択を聞く。
5月の広尾で、そんな時間が用意されています。 まずは日程を押さえて、静かに検討してみる。 そのくらいの距離感が、ちょうどよさそうです。



コメント