2026年2月、ボトル入りカクテルブランドのオン・ザ・ロックスが、「ジムビーム ウイスキーサワー」を発売しました。アメリカを代表するバーボンと、RTD(Ready To Drink)カクテルの組み合わせです。
アルコール度数は20%。375ml(12.99ドル)と750ml(24.99ドル)の2サイズで、全米で通年販売となっています。
初のコラボレーション
今回の商品は、オン・ザ・ロックスとジムビームによる初のコラボレーションです。
レシピは、同ブランドのグローバルアンバサダーでありミクソロジストのホアキン・シモ氏が、瓶詰め用に設計しました。ジムビームのバーボンに柑橘類とスパイスをブレンドした構成とされています。
ウイスキーサワーというクラシックカクテルを、どこまでボトルで再現できるのか。その問いに対する一つの答えという位置づけに見えます。
RTD市場の中での動き
オン・ザ・ロックスは2015年設立。オールドファッションドやマルガリータ、エスプレッソマティーニなど、定番カクテルをボトルで展開してきました。
一方のジムビームは、1795年創業。現在も世界的な販売規模を持つバーボンブランドです。
両ブランドはともにサントリーグローバルスピリッツの傘下にあります。今回の提携は、新商品というだけでなく、グループ内シナジーの一例とも言えそうです。
RTDカテゴリーはここ数年で存在感を増してきました。バー品質を家庭に持ち込むという流れが、さらに大手ブランド主導で進んでいる印象があります。
料理人はここを見る
気になるのは、「手軽さ」と「象徴性」が同時に置かれている点です。
ウイスキーサワーは、アメリカを象徴するクラシックカクテルのひとつ。そこに“アメリカNo.1バーボン”という看板が乗る。物語としては、とても分かりやすい構図です。
一方で、ボトルカクテルは温度や希釈、フレッシュさの扱いが難しいカテゴリーでもあります。氷を入れ、ガーニッシュを添える提案は、その最後の一手を飲み手に委ねているようにも感じます。
完成品でありながら、少しだけ余白を残している。そんな設計です。
合わせるなら、こんな距離感
家なら、きちんと氷を選ぶだけで印象は変わります。
週末なら、揚げ物やグリル料理と。甘酸っぱさとバーボンの丸みが、油と相性よくまとまります。
店で扱うなら、「バーの代替」ではなく、「もう一つの選択肢」として置くと自然です。クラシックをどう楽しむか、その幅が少し広がる場面です。
まとめ
ジムビームの名前を冠したウイスキーサワーが、全国流通で常設化される。
これは単なる新商品というより、RTD市場の現在地を映す出来事にも見えます。
クラシックをボトルに詰める流れは、これからも続きそうです。その中で、どこまで“バーの体験”に近づけるのか。少し距離を置きながら、次の動きを見ていきたいところです。



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