2026年の夏、京都でまたひとつ大きな“場”が動きます。関西最大級の試飲イベント「リカマンウイスキーメッセ」が、8月22日に開催されることが決まったようです。
会場はみやこめっせ。100以上のブースに、国内外のインポーターや生産者が集まる予定とされています。こういう規模感のイベントって、単に「たくさん飲める」だけじゃなくて、空気の密度が少し変わるんですよね。
試飲会というより、“選ばれる場”になってきている
無料試飲、有料試飲、限定ボトル、セミナー。内容としては王道なんですが、気になるのは“希少酒の扱い方”です。
VIPエリアでは、入手困難なウイスキーが1人1杯(10ml)という制限付きで提供される形。この「10ml」という設定、体験としては短いんですが、逆に“ちゃんと向き合う量”でもあります。がぶ飲みできない設計というか、自然と味を見る姿勢になる場です。
VIPの設計、ちょっと面白い方向に寄っています
VIPチケットには山崎のボトルが付いてくるとのこと。これだけ見ると特典っぽいんですが、実際は「体験+所有」を同時に成立させている設計に見えます。
会場で希少酒を少量しっかり味わって、帰りに“家で飲み直せる1本”を持って帰る。この流れ、イベントを一過性にしないための仕掛けとしては分かりやすい場面です。
早期購入の仕組み、じわっと効いてきそうです

今回もう一つ特徴的なのが、早期購入者向けの抽選企画。4月に買えば4回、5月なら3回…と、購入タイミングでチャンスが変わる仕組みです。
ここで面白いのは、「急がせる」というより「早く関わった人ほど長く楽しめる」構造になっているところ。しかも1+2部の通し券だと当選確率が上がる。単なる販促というより、イベントまでの数ヶ月も含めて“体験”にしている感じがあります。
完全入替制という、意外と大事なポイント
各部1,800名の完全入替制。これ、地味ですが結構効いてきます。人が滞留しすぎないので、ブースとの距離感が保たれやすい。結果的に、「とりあえず飲む」より「少し話を聞いてみる」に寄りやすい空気になるんですよね。
料理人はここを見る
このイベント、“味そのもの”よりも“味に出会う状況”がよく見える場です。
例えば、有料試飲と無料試飲の並び。同じ蒸留所でも、どのボトルをどちらに置くかで、飲み手の印象は大きく変わります。
ここ、かなり露骨に出るところです。
もうひとつは、10mlという提供量。料理でもそうなんですが、量が少ないと集中力が上がるんですよね。逆に言うと、この量で印象が残らないものは、“場での強さ”が弱いとも言えそうです。
あと、ブースの立ち位置。人が流れる動線の中で、足を止めてもらえるかどうか。これは味だけじゃなくて、言葉や香りの立ち上がり方も関係してきます。イベントって、味覚より前に“体験設計”が勝負している場面が多いんですよね。
料理と合わせるなら
家でやるなら、シンプルに脂のあるものを少しだけ。10mlで集中して飲むイメージに寄せると、量は控えめの方が気持ちいいです。週末に少し余裕があるなら、温度差を使った組み合わせ。
常温のウイスキーに対して、少し冷たい前菜を合わせると、輪郭が見えやすくなります。店で出すなら、“説明しすぎないペアリング”。選択肢を少しだけ絞って、飲み手に考えさせる余白を残す。このイベントの空気感には、そのくらいの距離感が合いそうです。
まとめ
大きな試飲イベントなんですが、見方を変えると“どう飲ませるか”がかなり見える場でもあります。
たくさん飲める日、というよりは少しだけ立ち止まって味を見る日。
そういう過ごし方も、このイベントには合っていそうです。



コメント