2025年4月初旬、米ケンタッキー州フランクフォートを襲った歴史的な洪水により、一時的に閉鎖されていたバッファロートレース蒸溜所が、再びボトリング業務を開始し、訪問者の受け入れも再開しました。
4月6日、洪水による閉鎖からの出発
バッファロートレース蒸溜所は、長引く暴風雨により河川が氾濫し、4月6日に深刻な洪水被害を受けて閉鎖されました。
施設の一部は浸水し、設備や敷地内に多くの瓦礫が堆積。
特に電力供給が停止したことにより、ボトリング業務も一時中断を余儀なくされました。
迅速な復旧と限定営業の再開
1週間の懸命な作業の末、蒸溜所は被害の75%以上の修復を完了。
電力の復旧も果たし、4月14日にはポップアップ形式でのリテール・エクスペリエンスを再開しました。
これは、フリーハウス内のショップおよび屋外のキャノピーでの厳選ボトルの販売と無料テイスティングを含む限定的な営業形態です。
ただし、この体験は事前にツアーを予約していた訪問者のみに提供されており、人数制限のある完全予約制。
キャンセル待ち枠がある場合は、オンラインで先着順に追加予約が可能となります。
CEOのコメント:希望と回復力の象徴
バッファロートレース蒸溜所と親会社サゼラック社のCEOであるジェイク・ウェンツ氏は、次のように語っています。
「請負業者と献身的なチームのたゆまぬ努力のおかげで、蒸溜所の洪水復旧計画は大きく前進しました。やるべきことはまだ残っていますが、示された回復力と決意は本当に感動的です。」
また、今後数日内に蒸溜所全体の通常営業再開に向けてのさらなる進展が見込まれているとのことで、「まもなく通常操業に戻れると楽観視している」とも述べています。
まとめ
- ケンタッキー州のバッファロートレース蒸溜所が、4月6日の洪水による閉鎖を経て復旧を開始
- 被害の75%以上を修復し、電力も復旧
- 4月14日より限定的なリテール・エクスペリエンスを再開(予約者限定)
- 通常営業の再開に向けて段階的に準備中
- CEOは「チームの回復力と決意に感動」とコメント
米国を代表する蒸溜所のひとつであるバッファロートレースは、困難な状況下でもその情熱とチームワークで乗り越え、再び世界中のバーボンファンを迎え入れようとしています。
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