スモーキーな個性で知られるアイラ島の名門蒸溜所、ラフロイグとボウモアが、2025年の「フェイズ・アイラ(Fèis Ìle)」ウイスキーフェスティバルに合わせて特別な限定リリースを発表しました。どちらも蒸溜所の伝統と革新を融合させた、ファン必見の逸品です。
この記事では、両蒸溜所の限定ボトルのスペックと味わい、製造背景を詳しく解説し、購入を検討している愛好家に向けて選び方のヒントをお届けします。
フェイズ・アイラとは何か?
世界中のウイスキー愛好家が集う、アイラ島最大の祭典
フェイズ・アイラ(Fèis Ìle)は毎年5月下旬に開催されるアイラ島のウイスキーフェスティバルで、2025年は5月23日から31日までの日程で開催されます。蒸溜所の特別なツアーや限定ボトルの発売、ライブ音楽などが行われ、世界中のウイスキーファンが集まる一大イベントです。
このフェスティバルに合わせ、各蒸溜所は例年特別な限定ボトルを発売しており、それらはコレクターズアイテムとしても高い人気を誇ります。
ラフロイグ「カイルディアス・ロア・カスクストレングス」
力強いピート香と複雑な熟成が魅力の一本
ラフロイグは、同蒸溜所の人気シリーズ「Càirdeas(友情)」の最新作として「Lore Cask Strength(ロア・カスクストレングス)」を発表しました。これは、元バーボン樽、オロロソ・シェリー樽、ヨーロピアンオーク、クォーターカスクなど5種類の樽を使って熟成された多層的な味わいの一本です。
テイスティングノート
香りはアプリコットやピーチ、レモンクリームに加え、バニラファッジやココナッツの甘さ。口に含むと、塩辛い海風とピート、さらにキャラメルやミント、紅茶のニュアンスが広がります。
スペック表
項目 | 内容 |
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商品名 | ラフロイグ Càirdeas Lore Cask Strength |
発売日 | 2025年5月24日 |
価格 | 89ポンド(約¥16,900) |
アルコール度数 | カスクストレングス(非公開) |
熟成樽 | 元バーボン樽、オロロソシェリー樽、ヨーロピアンオーク、クォーターカスク、他 |
ボトリング | ノンチルフィルター、ナチュラルカラー |
このボトルは、ラフロイグの真髄であるスモーキーさと複雑な熟成の両方を堪能できる一本に仕上がっています。
ボウモア「フロアモルテッド・シングルカスク」
伝統製法へのオマージュを込めた限定品
ボウモアは、100%フロアモルテッド麦芽を使用したシングルカスクを発表しました。これは蒸溜所のNo.1貯蔵庫で熟成され、手作業で瓶詰めされた特別な1本です。
このボトルは、同蒸溜所が今も守る伝統的なモルティング工程の魅力を、ウイスキーそのものに閉じ込めています。
テイスティングノート
カシスやリコリス、レザー、ピートスモークの香りが立ち上がり、味わいはフローラルさと焦がしたオレンジ、ブラックチェリーの甘みが絶妙に絡み合います。
スペック表
項目 | 内容 |
商品名 | ボウモア フロアモルテッド・シングルカスク |
発売日 | 2025年5月28日 |
価格 | 120ポンド(約¥22,800) |
アルコール度数 | 非公開(カスクストレングス) |
麦芽 | 100%フロアモルテッド大麦使用 |
熟成庫 | No.1貯蔵庫 |
ボトリング | シングルカスク、手作業で瓶詰め |
このリリースは、アイラモルトファンにとって見逃せない、極めて希少な製品といえるでしょう。
まとめ
2025年のフェイズ・アイラでは、アイラを代表する2つの蒸溜所から、それぞれの哲学と技術が詰まった限定ウイスキーが登場しました。ラフロイグはそのパワフルな個性を、ボウモアは職人技と伝統を前面に出し、いずれも熱心なファンの期待を超える仕上がりとなっています。
記事の要点まとめ
- フェイズ・アイラ2025は5月23日〜31日開催
- ラフロイグは5種の樽で熟成した力強い「Lore Cask Strength」をリリース(89ポンド)
- ボウモアは100%フロアモルテッド麦芽のシングルカスクを発表(120ポンド)
- どちらもカスクストレングスで、蒸溜所の個性を色濃く表現
- アイラファンやコレクターにとって見逃せない限定品
フェイズ・アイラの醍醐味は、こうした限定リリースを通じて、蒸溜所の魂を味わえる点にあります。ぜひ現地を訪れて、アイラの風土とともに特別な一杯を楽しんでみてください。
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