「俺の」各店で味わう、料理のためのアマハガン

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レストランでウイスキーを飲む、という行為が、少しずつ変わってきている気がします。今回登場した「俺のアマハガン ワールドブレンデッド」は、その変化を分かりやすく形にした一本です。

滋賀・長濱蒸溜所と、俺の株式会社による初の共同開発ウイスキー。2026年2月5日から、「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」など、俺の株式会社が運営する各店舗で提供が始まります。

料理ありき、という出発点

このウイスキーの面白さは、造り手同士が最初から「料理と一緒に飲まれること」を前提にしている点です。

開発の初期段階で、長濱蒸溜所のチーフブレンダー屋久佑輔氏が実際に店舗を訪れ、料理や空間を体験。その後、俺の株式会社のコーポレートソムリエ長谷川純一氏が蒸溜所を訪ね、熟成庫や原酒の状態を確認する。そうした往復の中から、方向性がすり合わせられています。

赤身肉と向き合うブレンド設計

キーとなっているのは、赤ワイン樽熟成原酒です。華やかな赤系果実のニュアンスと、肉の旨味に負けない厚みを持たせるための選択。

そこに、伸びやかでクリアなグレーンウイスキーを組み合わせることで、ハイボールにしても料理の邪魔をしない設計になっています。極少量のスモーキー原酒が、味わいの輪郭を整える役割を担っているのも印象的です。

料理人は、ここを見る

47%という度数設定は、飲み応えと食中酒としての使いやすさのちょうど中間にあります。強すぎず、薄すぎず、料理と並んだときにグラスが浮かない。

ウイスキー単体の完成度を競うというより、テーブル全体の流れを整えるための一本。そう考えると、このブレンドの狙いはかなり明確です。

店で飲む、という価値

このボトルは、基本的に小売での主張が強い商品ではありません。「俺の」各店で、料理と一緒に体験されることが前提です。

赤身肉、ソースのコク、バターの余韻。その合間に、このウイスキーを挟む。家飲みとは違う文脈で設計された酒だということは、実際にグラスを傾けると分かりやすいはずです。

まとめに代えて

「俺のアマハガン ワールドブレンデッド」は、コラボレーションという言葉以上に、現場同士が歩み寄って生まれたウイスキーに見えます。

ウイスキーを主役にするのではなく、料理の時間を底上げする。その考え方に興味がある人にとっては、一度体験しておきたい一本です。

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この記事を書いた人

Yasui Youheiのアバター Yasui Youhei ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフ

私は、ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフです。ウイスキーの魅力を一人でも多くの人に広めたいと思い、ブログを開設しました。|TWSC審査員|ウイスキー文化研究所認定ウイスキーコニサー|調理師|1児のパパ

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