ビターリキュールは、その独特な苦味と風味で世界中のカクテル愛好者に愛されています。
カクテルだけでなく、デザートや料理にも使用できるビターリキュールは、飲み会やパーティーに新たな彩りを加えるアイテムです。
本記事では、ビターリキュールの歴史や使い方、おすすめのレシピに加え、選び方や保存方法まで徹底解説します。
また、注目のアイテム日本のブランド「SCARLET」にもピックアップ。
初心者でも気軽に楽しめる情報が満載です!
ビター系リキュールの世界とその魅力
ビターリキュールは、独特の苦味と芳醇な香りで多くのカクテルの基本となるリキュールです。
その多様性から、カクテル愛好者や料理愛好家の間でも人気を集めています。
ビターリキュールは、主にハーブやスパイス、果実をベースにした風味豊かなアルコール飲料で、料理やデザートにも活用されています。
味わいのバリエーションも豊富で、自分の好みに合わせた使い方ができることが魅力だと言えるでしょう。
ビター系リキュールとは
ビター系リキュールとは、苦味を主成分としたアルコール飲料のことを指します。
主にハーブやスパイス、果実などの植物成分をベースに、独特の風味と苦味を持つのが特徴です。
カクテルのアクセントとして使用されるほか、食前酒や食後酒としても人気となっています。
ビター系リキュールの歴史と起源
ビターリキュールの起源は古代に遡り、薬草を使用した薬酒としての歴史があります。
特にヨーロッパでは、医療目的で作られたビターリキュールが後に飲用として発展しました。
現在でも、伝統的な製法を守りつつ、現代的な味わいにアレンジされたリキュールは多いです。
中世ヨーロッパの修道院で作られたリキュールが起源とされ、アンゴスチュラビターズなどの代表的なブランドがその歴史を受け継いでいます。
主なビター系リキュールの種類
ビターリキュールには多くの種類があり、それぞれ独自の風味と用途があります。
以下にいくつかの代表的なビターリキュールをご紹介します。
アンゴスチュラビターズとは?
アンゴスチュラビターズは、カクテル作りにおいて欠かせない存在です。
強い苦味とスパイスの風味が、カクテルに独特のアクセントを加えます。
アンゴスチュラビターズは、小さなボトルで提供され、わずかな量で十分な効果を発揮するため、コスパも良好です。
アマーロとは?
アマーロは、イタリア生まれのビターリキュールで、ハーブやスパイスをアルコールに漬け込んで作られます。
19世紀に修道士が作り始め、消化促進の薬として広まり、現在では食後酒やカクテルの材料として楽しまれています。
各ブランドで異なるレシピや素材が使われ、甘口から苦味の強いタイプまでバリエーション豊富。
冷やして飲む、常温で味わうなど、好みに応じた楽しみ方が可能です。
料理やデザートとのペアリングもおすすめです。
- カンパリ
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鮮やかな赤い色と爽やかな苦味で知られるイタリア発祥のビターリキュールです。
柑橘系のフレーバーとハーブの香りが特徴で、シンプルにソーダで割ったり、カクテル「ネグローニ」の材料としても有名です。
- フェルネット
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イタリア発祥の薬草系リキュールで、非常に強い苦味が特徴です。主に食後酒として親しまれています。
- リモンチェッロ
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レモンをベースにしたフレッシュなビターリキュールで、甘さと苦味のバランスが絶妙です。
- チナール
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イタリア産アーティチョークを使ったリキュールで、13種類のハーブも加えられたほろ苦い味が特徴。
ビター系リキュールの使い方
ビターリキュールは、単にカクテルに使うだけでなく、料理やデザートとの相性も抜群です。
カクテルへの活用法
ビターリキュールは、カクテルの風味を引き立てるために欠かせない要素です。
例えば、マンハッタンやネグローニなどのクラシックカクテルに使用され、少量加えるだけで味わいが大きく変わります。
また、ビターリキュールを使った微アルコールカクテルも人気です。
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デザートや料理との組み合わせ
ビターリキュールは、デザートや料理にも活用できます。
チョコレートケーキにビターリキュールを少量加えることで、風味が一層引き立ちます。
また、アイスクリームやフルーツにかけて楽しむ方法もおすすめです。
ビター系リキュールを楽しむためのおすすめレシピ
ビターリキュールを使ったカクテルレシピをいくつかご紹介します。
定番のカクテルレシピ
ビターリキュールの定番カクテルとしては、マンハッタン、オールドファッションド、ネグローニがあります。
これらのカクテルは、シンプルなレシピながらも、ビターリキュールの深い味わいを楽しめる一杯です。
オールドファッションド
オールド・ファッションドは、バーボンまたはライ・ウイスキーを使用したカクテルで、アメリカ発祥とされています。
角砂糖、アンゴスチュラ・ビターズ、水を使い、オールド・ファッションド・グラスで作られるのが一般的。
装飾にはオレンジスライスやマラスキーノチェリーを使用することが多いです。
バリエーションとして、スコッチやラムを用いたものもあります。
マンハッタン
マンハッタンはウイスキーベースのカクテルで、1850~1880年代に誕生したとされます。
発祥には複数の説があり、特にウィンストン・チャーチルの母ジャネットが考案したとする説が有名。
レシピはライ・ウイスキーとスイート・ベルモットを使い、アンゴスチュラ・ビターズを加えます。
歴史あるカクテルでバリエーションが多様です。
ウイスキーをスコッチやジンに替えるもの、ドライ・ベルモットを使う「ドライ・マンハッタン」など
ネグローニ
ネグローニはジン、ベルモット、カンパリを使ったイタリア発祥のカクテルで、カミーロ・ネグローニ伯爵が愛飲していたことから名付けられました。
レシピは通常、ジンが多めで他の材料とステアします。
バリエーションとして、ジンをスパークリングワインに替えた「ネグローニ・ズバリアート」や、ウイスキーに替えた「ブールヴァルディエ」。
自宅で作れるカクテル
自宅でも簡単に作れるカクテルには、アンゴスチュラビターズを使った「ウイスキーサワー」や、カンパリとソーダを合わせた「カンパリソーダ」などがあります。
これらのレシピは、少ない材料で作れるため、ビターリキュール初心者にもおすすめです。
アマーロのソーダ割り
アマーロをソーダで割ることで、独特な香りを感じつつも苦味が穏やかになり、ほどよい甘みが楽しめる一杯となります。
また銘柄を変えることで、全然違った味わいのハイボールがお楽しみ頂けるでしょう。
オレンジやレモンなどを添えても飲みやすくなります。
ビターズハイボール
「ビターズ・ハイボール」は、炭酸水にビターズを数滴落とすだけで簡単に作れる爽快なカクテルです。
ビターズの微かなアロマがソーダの泡とともに広がり、暑い夏にぴったりの一杯。
アルコール度数が低いため、気軽に楽しめるのも特徴です。
柑橘系、ハーブ系、フラワー系など、様々なフレーバーのビターズを使って風味をアレンジすることができ、個々の好みに合わせた味わいを楽しめます。
バーボンウイスキーにSCARLETのメンタがおすすめ!爽やかな大人のハイボールになるよ
フードペアリング
ビターアフォガード
アフォガードは、通常バニラアイスにエスプレッソをかけて楽しむデザートですが、エスプレッソをアマーロに変えてみました。
エスプレッソの香ばしい苦味とは違ったハーブ系の苦みですが、バニラアイスの芳醇でまろやかな味わいとマッチ。
深みを感じる一皿へと変貌します。
SCARLET ビターリキュール アペリティーボ2024×チョコレートテリーヌ
なめらかに仕上げたチョコレートテリーヌにアマーロのストレートを合わせたペアリングです。
チョコレートの豊かな味わいと芳醇な香りにアマーロの苦みが溶け込む大人なマリアージュ。
ストレートでも楽しめるSCARLETだからこそのペアリングかもしれませんが、アマーロの苦みとチョコレートの苦みが打ち消し合い、一体感のある味わいがお楽しみいただけます。
チョコレートテリーヌをやわらかめに作るとこでより合いやすいペアリングとなるでしょう。
おすすめのビター系リキュール “伊勢屋酒造 SCARLET”
伊勢屋酒造が手掛ける「SCARLET(スカーレット)」は、イタリア発祥のビターリキュール「アマーロ」を日本国内で製造した特別なリキュールです。
アマーロは「苦い」を意味するイタリア語で、薬草やハーブを主体にした苦味が特徴。
この伝統的なリキュールに、日本の美意識や土地の風味を融合させたのがSCARLETです。
歴史ある小さな酒蔵で、家族が手作業で製造し、独自の魅力を発揮しています。
伊勢屋酒造とアマーロの歴史
伊勢屋酒造は、神奈川県相模原市の小原宿という歴史ある街道沿いに位置し、100年以上前の古民家を再生して製造を行っています。
この小さな酒蔵は、ヨーロッパを旅しながら学んだオーナーの元永達也氏によって運営されています。
彼は、スコットランドやフランス、スイスの蒸留所を訪問し、各地の職人の技術や風土を深く理解した上で、日本でも独自のアマーロを作りたいという情熱を抱きました。
SCARLETの製法とこだわり
SCARLETのベーススピリッツには「桜尾ウォッカ」が使用されています。
さらに、伊勢屋酒造で栽培された10種類のボタニカルや厳選された国内外の原材料が加わります。
このリキュールの製造過程は極めてクラシックな手法にこだわっており、原材料の調達から味の設計まで細部に至るまで丁寧に行われています。
ボタニカルの選定においては、根菜系の植物を中心に果実の風味を加え、全体的にバランスの取れた味わいが生み出されています。
砂糖控えめで引き立つボタニカルの味
SCARLETは、海外のアマーロに比べて砂糖の使用量が少なく、ボタニカルの繊細な香りや風味がより引き立つよう設計されています。
そのため、苦味だけでなく、ハーブやスパイスの複雑な風味が一層強調され、立体感のある味わいが特徴です。
特に、桜尾ウォッカをベースに使用しているため、クリーンな味わいとともに日本ならではの繊細さも感じられます。
SCARLETの多彩なラインナップ
伊勢屋酒造のSCARLETシリーズは、以下のようなバリエーションで展開されています。
- SCARLET アペリティーヴォ
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1800年代のアマーロレシピを参考に、オレンジピールやジャスミン、ニガヨモギなど25種類のボタニカルを使用。クラシックな苦味の中にフローラルな香りが加わり、アペリティフとして楽しむのに最適。
- SCARLET フェルネットアマーロ
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フェルネットはイタリア北部に起源を持つ強い苦味のリキュール。日本では薬機法によりゲンチアナを使えないため、代替として国内のハーブを活用。ボタニカルを30種類以上使用し、複雑で深い風味が楽しめます。
- SCARLET エシカルアマーロ
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捨てるはずだったリキュールの残渣を再蒸留し、新たなリキュールとして再生させた「循環」をテーマにしたエシカルなリキュール。
- SCARLET ヴェルデアマーロ
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「越後薬草」という長年にわたり野草酵素の研究を続けている会社と協力して作られたリキュール。野草を主成分にしたより薬草感の強いタイプで、独特の風味が特長。
- SCARLET メンタ・アマーロ
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ニガヨモギ、フェンネル、ミントを主体に30種以上の薬草を使ったリキュール。特にブラックペパーミントやスペアミントなど複数のミントを組み合わせた清涼感のある風味が特徴。
他にもウイスキー樽で熟成させた珍しいアマーロも限定ボトルでリリースされています。
ウイスキーの風味とアマーロの苦みがマッチした深い味わいが特徴。
モルトファンにもおすすめのアマーロです。
SCARLETの楽しみ方
SCARLETは、その豊かな味わいとバランスの取れた苦味から、様々な飲み方が楽しめます。
クラシックカクテルに数滴加えることでカクテルの風味が一層引き立ちますし、ソーダやトニックウォーターで割るだけでもその複雑な味わいが際立ちます。
SCARLETはデザートやチーズとのペアリングも楽しめ、食後のリラックスタイムにも最適です。
「SCARLET」は、伝統的なアマーロの製法を守りながら、日本ならではの素材と感性を取り入れた独自のビターリキュールです。
そのユニークな風味を是非一度試してみてください。
ビター系リキュールの選び方と保存方法
ビターリキュールを選ぶ際には、自分の好みに合った風味を見つけることが重要です。
また、正しい保存方法を知っておくことで、風味や品質を長く保つことができます。
購入時のポイント
ビターリキュールを購入する際のポイントは、以下の3点です。
- 風味のバランス
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甘さと苦味、スパイスやハーブのバランスが自分の好みに合うかどうかを確認しましょう。たとえば、カンパリのような柑橘系のビターリキュールは爽やかで飲みやすく、初心者にもおすすめです。
- アルコール度数
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ビターリキュールのアルコール度数は製品によって異なります。飲みやすさや用途によって選ぶことが大切です。例えば、アンゴスチュラビターズは度数が高めで、カクテルに少量加える使い方が一般的です。
- ボトルサイズ
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初めて試す方は、少量サイズのボトルを選んでみるのも良いでしょう。お気に入りのリキュールが見つかれば、大きなサイズのボトルで楽しむのも一案です。
最適な保存方法と活用方法
ビターリキュールは開封後も比較的長期間保存が可能ですが、風味を保つためには適切な保管が必要です。
- 直射日光は避ける
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ビターリキュールは光に敏感なため、暗い場所に保管しましょう。冷暗所やキャビネットに入れておくと、長期間にわたり風味が損なわれません。
- 密封する
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開封後はボトルをしっかり密閉しておくことが大切です。空気に触れることで風味が変わってしまうことがあるため、しっかりとキャップを閉めて保存しましょう。
- 冷蔵保存は不要
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基本的には冷蔵庫で保存する必要はありません。ただし、特に暑い時期や保存環境が不安定な場合は、冷蔵保存することで品質を保つことができます。
まとめ
ビターリキュールは、カクテルを一層美味しくするだけでなく、健康効果や料理のアクセントとしても大いに活躍します。
アンゴスチュラビターズやカンパリ、伊勢屋酒造の「SCARLET」など、さまざまな種類のビターリキュールがあるため、自分の好みに合った一品を見つける楽しさもあります。
また、正しい保存方法を実践することで、長くその風味を楽しむことができるでしょう。
ビターリキュールを使ったカクテルや料理のレシピを試しながら、その奥深い世界を探求してみてください。
友人や家族との飲み会で、新たなリキュールを紹介し、より豊かな時間を過ごすことができるはずです。
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