ホーリールード蒸溜所は、エディンバラ発の新しいシングルモルトウイスキーシリーズ「リラック(Re-Rack)」の第一弾として、「リラック#1」をリリースしました。
このシリーズは「フレーバーを第一に考えたアプローチ」を追求する実験的なラインとしてデザインされており、蒸溜所の革新性を体現しています。
「リラック#1」は、ホーリールードのオンラインショップおよび一部のウイスキー専門店にて、わずか227本限定で販売。
価格は75ポンドとなっています。
熟成の新たな可能性を探るこの挑戦的なシリーズは、ウイスキーファンにとって見逃せないものとなるでしょう。
ホーリールード蒸留所とは?
ホーリールード蒸溜所は、2019年にスコットランドのエディンバラで設立された新興の蒸溜所です。
マッカラン蒸溜所の元マスターブレンダーであるデイビッド・ロバートソン氏と、カナダ人のカーペンター夫妻が共同で創業しました。
同蒸溜所は、約1世紀ぶりにローランド地方に新たな蒸溜所を復活させたことで注目を集めています。
特徴的なのは、7メートルもの高さを持つスコットランド最長のポットスチル。
これにより独特の風味を生み出しています。
また、「フローラル」「フルーティ」「スイート」「スパイシー」「スモーキー」の5種類のモルトウイスキーを製造し、それぞれに異なる麦芽、酵母、蒸溜プロセス、樽を使用。
現在はジン、スコッチウイスキーのリリースがされています(日本入荷未定)。
「リラック#1」とは?
ホリールード蒸溜所のマネージャーであるカラム・ライ氏は、このシリーズについて次のように語っています。
「2025年の幕開けを素晴らしいウイスキーで飾ることができ、大変嬉しく思います。リラック#1は、私たちの新シリーズの記念すべき第一弾で、様々な樽を使用し、従来の手法を超えた熟成の探求を行っています。通常、シングルモルトでは酵母を使った実験がよく注目されますが、このシリーズは樽が主役です。フィニッシングやダブルマチュレーションではなく、液体を単純に2つ目の樽に移す、いわゆる『リラッキング』を行うことで、異なる特徴をもたらし、フレーバーを向上させています。」
リラック#1の製造プロセスと特徴
リラック#1の製造では、ディスティラー酵母「DY502」を使用。
この酵母は、軽くニュートラルな風味を生み出す一方で、ほのかにフルーティーでシリアルのような特質を備えています。
この酵母を用いて発酵したウォッシュを蒸留し、ファーストフィルのバーボンカスクで熟成。
その後、ラムバリック(ラム樽)で再樽熟成(リラッキング)を施すことで、複雑で奥深い味わいが実現しているようです。
リラック#1のテイスティングノート
リラック#1の魅力は、そのユニークな香りと味わいにあります。
- 香り
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フレッシュな青リンゴ、バブルガム、バナナのニュアンスが広がる。
- 味わい
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バタースコッチやクロテッドクリームの滑らかな甘さが特徴的
- 余韻
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ラム樽由来のほのかなスパイス感が心地よく残り、次の一口を誘う
ホーリールード蒸溜所が手がける「リラック#1」は、伝統的な製法を守りながらも、現代的なアプローチでフレーバーの可能性を最大限に引き出した逸品といえます。
限定販売情報
「リラック#1」は、ホーリールード蒸溜所の公式オンラインショップおよび選ばれたウイスキー専門店で購入可能です。限定227本のリリースとなるため、気になる方はお早めにお求めください。
ホーリールード蒸溜所の新たな挑戦「リラック#1」は、ウイスキー愛好家だけでなく、フレーバーにこだわりを持つすべての人にとって試してみる価値のある一品です。
次回以降のシリーズ展開もますます楽しみになりますね。
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