スコットランド・ハイランド地方に、新たなウイスキー蒸溜所を建設する計画が提出されました。
このプロジェクトは、アバディーンシャー州議会に申請中。
現在は危険建築物リストに登録されている旧農家とその周辺の建物を、新しいシングル・エステート・ウイスキー蒸溜所として生まれ変わらせることを目的としています。
歴史ある建物をウイスキー蒸溜所へ
この蒸溜所計画が承認されれば、19世紀に建てられたこの建物群は、ウイスキー生産施設として新たな命を吹き込まれることになります。
プロジェクトを担当する建築家によると、新たに設立される「インヴァリー蒸溜所」は、「エキサイティングで一風変わった」コンセプトを持ち、ウイスキー愛好家や観光客にとっても魅力的な施設になる予定です。
敷地内には、蒸溜施設のほか、貯蔵庫、ボトリングライン、レストラン、食料庫、イベントスペースが併設される予定。
また、大麦の栽培や製麦も敷地内で行われ、蒸溜から熟成に至るまでのすべての工程を一貫して敷地内で完結させる方針が示されています。
さらに、施設の電力は地元のバイオマスを活用して発電される予定で、環境負荷の少ない持続可能なウイスキー生産の実現を目指しているようです。
歴史的な厩舎を活用
この蒸溜所のもう一つの特徴として、アバディーンシャー・ケムネイにある「Fetternear Stables」という歴史的な厩舎の建物を活用する計画が挙げられます。
この厩舎には、蒸溜器を設置するだけでなく、ビジターセンターやイベントスペースも併設される予定で、観光地としての側面も兼ね備えた施設となる見込みです。
他の地域でも新たな蒸溜所計画が進行中
今回のインヴァリー蒸溜所計画は、スコットランドで進行中の新たなウイスキー蒸溜所プロジェクトの一環とも言えるでしょう。
例えば、オーガニック・アーキテクツは、ハイランド地方のブラック・アイルにあるフェリントッシュ地区のムルチャイチ農場に新しいウイスキー蒸溜所を建設する計画を提出しました。
このプロジェクトは、かつて18世紀に伝説となった「フェリントッシュ」ウイスキーの生産を復活させることを目的としており、ウイスキーの歴史に新たな章を加えることが期待されています。
また、アバディーン市内では、グレイホープ・ロードにあったボン・アコード・ドリンクス社の工場跡地に、新たなウイスキー蒸溜所を建設する計画も許可されました。
これにより、アバディーン市内でもウイスキーの生産が再び活発化する可能性が高まっています。
まとめ
アバディーンシャーで新たに計画されているインヴァリー蒸溜所は、歴史的な建物を活用し、環境に配慮したシングル・エステート・ウイスキーの生産を目指すユニークなプロジェクトです。
また、スコットランド各地でもウイスキー蒸溜所の新設が進んでおり、ウイスキー業界の活性化が期待されています。
この記事のポイント
- アバディーンシャーに新たなウイスキー蒸溜所計画が提出
- 19世紀の建物を再利用し、シングル・エステート・ウイスキーを生産予定
- 蒸溜、熟成、大麦栽培、発電までを敷地内で一貫して行う
- Fetternear Stablesの歴史的な建物を活用
- ブラック・アイルやアバディーン市内でも新たな蒸溜所計画が進行中
今後の動向に注目が集まるインヴァリー蒸溜所の計画。スコットランドのウイスキー産業がどのように発展していくのか、引き続き注視していきたいところです。
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