ハイランドパークの魅力を徹底解説:唯一無二のシングルモルトが生まれる理由

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スモーキーさと甘みが絶妙に調和したシングルモルト「ハイランドパーク」。

本記事では、その個性を生み出すオークニー諸島の環境や製法、そして新たにリニューアルされた定番ボトルの3本について、専門的かつわかりやすく解説します。

目次

オークニー諸島の自然が育むウイスキーの個性

スコットランド本土の北に位置するオークニーは、70の島々からなる群島で、約22,000人が暮らしています。

ハイランドパークはオークニー諸島・メインランド島の中心地であるカークウォールにある蒸留所です。

オークニーの独特の自然環境と気候がウイスキー造りに大きな影響を与えています。

この地域は高緯度に位置し、気候は驚くほど穏やか。

夏には日照時間が非常に長く、美しい夕日と時には”夜のない夜”も楽しめます。

一方、冬にはオーロラが見られることもあるなど、まさに自然の恵みが詰まった土地です。

特に印象的なのが風の存在です。

強風のために木が育ちにくく、その代わりとして一面に広がるのがヒースと呼ばれる低木植物。

このヒースを含むピート(泥炭)は、ハイランドパーク独自の芳香とやわらかなスモーキーさの鍵を握っています。

蒸留所では、地元ホビスター・ムーアで採掘されたピートのみを使用しているそうです。

伝統と革新を融合したハイランドパークのウイスキー造り

ハイランドパークのウイスキーづくりは、ヒースを含んだピートだけでは語れません。

熟成には厳選されたシェリー樽を用いており、それが奥行きのある風味と美しい色合いを生み出します。

これらのオーク樽はすべてシェリー酒でシーズニングされ、芳醇で深みのある味わいを実現しています。

ブランドの精神を象徴するのが、創業者マグナス・“マンジー”・ユンソンの逸話です。

教会役員でありながら密造者という二面性を持ち、1798年に正式な蒸留免許を取得しました。

彼の大胆さと職人気質は、今も蒸留所の哲学に色濃く息づいています。

よりオークニーらしく(More Orkney Than Ever)」というスローガンのもと、ハイランドパークは伝統を大切にしながらも、革新を追求し続けています。

その姿勢こそが、世界中で愛される理由の一つです。

定番ボトルの3つがリニューアル

現在、ハイランドパークの12年、15年、18年という定番ラインがリニューアルされました。

新パッケージは、オークニーの自然や蒸留所への敬意を込めてデザインされており、ヒースを思わせる模様や木目調のラベル、洗練されたボトル形状が特徴です。

それぞれの味わいにも個性が光ります。

12年はヒースや蜂蜜、オレンジ、プラリネ、カカオのニュアンスが楽しめる爽やかな仕上がり。

15年は、2024年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでダブルゴールドを受賞。

シトラスやシナモン、バニラ、そしてトロピカルフルーツの芳香が絶妙に広がります。

18年は「世界最高のスピリッツ」との評価を受けたこともある逸品で、スイートスモークとチェリー、チョコレートの奥深い味わいが堪能できます。

ハイランドパーク主要アイテムのスペック一覧

それぞれのボトルについて、公式情報をもとに以下のポイントも追記しておきます。

ハイランドパーク 12年
引用:https://www.highlandparkwhisky.com/en-us/collection#The-Classics

バーボン樽とシェリー樽の両方で熟成。

ドライで調和の取れた味わいが広がり、ほのかなスモーキーさがアクセントとして作用します。

バニラやスパイス、ドライなスモークの余韻が心地よい1本。

公式情報はこちら

ハイランドパーク 15年
引用:https://www.highlandparkwhisky.com/en-us/collection#The-Classics

ヨーロピアンオークとアメリカンオーク、両方のシェリー樽を使用。

果実味豊かで複雑な味わいが広がり、トロピカルフルーツやスモーク、スパイスの余韻が長く残ります。

ボトルには「ヴァイキング・ハート」を象徴するデザインがあしらわれています。

公式情報はこちら

ハイランドパーク 18年
引用:https://www.highlandparkwhisky.com/en-us/collection#The-Classics

長期熟成によってもたらされる滑らかさと深みが魅力。

シェリーの甘みとスモーキーさが洗練されたバランスを保ち、ダークチョコレートやチェリー、フルーティな甘さが繊細に感じられます。

『スピリッツ・ジャーナル』で「世界最高のスピリッツ」に選ばれた実績も。

公式情報はこちら

ハイランドパーク12年ヒース、蜂蜜、オレンジ、プラリネ、カカオ
ハイランドパーク15年シトラス、シナモン、バニラ、トロピカルフルーツ
ハイランドパーク18年スイートスモーク、チェリー、チョコレート

まとめ

ハイランドパークのシングルモルトは、ただのウイスキーではありません。

そこには、オークニーという土地の物語、自然の力、そして造り手の情熱が詰め込まれています。

環境と深く結びついた製法、伝統を守りながらの絶え間ない革新、そして熟成によってもたらされる豊かな個性。新たに登場したコアパックを通じて、その奥深さをじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

  • ハイランドパークはスコットランド北部オークニー諸島の蒸留所
  • ピートはヒース混じりで独自のアロマとスモーキーさを持つ
  • 熟成はすべてシェリー樽で行われ、自然な色と味わいを形成
  • 創業者は教会役員であり密造者だったマグナス・ユンソン
  • 各熟成年数ごとに明確な味わいの違いが楽しめる

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この記事を書いた人

Yasui Youheiのアバター Yasui Youhei ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフ

私は、ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフです。ウイスキーの魅力を一人でも多くの人に広めたいと思い、ブログを開設しました。|TWSC審査員|ウイスキー文化研究所認定ウイスキーコニサー|調理師|1児のパパ

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