2025年3月25日、ザ・グレンロセスはブランド史上最も古いシングルモルトウイスキー「The 51」を発表しました。
本リリースは、同ブランドが誇る長い歴史と革新性が融合した、極めてユニークな逸品となっています。
ザ・グレンロセスは、スペイサイド地方の伝統を守りながらも、常に新たな表現を追求してきました。
「The 51」は、わずか2つの樽から生まれた限定100本の超希少なボトリングであり、熟成とブレンドの技術、そして自然の恵みが織りなす芸術作品と呼ぶにふさわしいウイスキーです。
香り・味わいの特徴
本作「The 51」は、熟成期間51年という長い歳月を経て、複雑かつ躍動感のある味わいを実現しています。
香りにはジューシーなスイカや桃、新鮮なアーモンドのニュアンスがあり、トロピカルフルーツの表情豊かなアロマが広がります。
味わいでは、熟したメロンやローズウォーター、アールグレイティー、アンティークオークが調和し、口当たりはまさにベルベットのよう。
ナッティな余韻を残しながら、上品な甘さで幕を閉じます。
ザ・グレンロセスのマスター・ウイスキー・メーカーであるローラ・ランプリング氏は、「The 51は、自然、技術、そして忍耐が完璧に調和した稀有な瞬間の証」と語っています。
まさに、ウイスキー造りの粋が結集した至高の1本です。
革新的なパッケージと体験
「ザ・51」は、味わいだけでなく、その提供方法においても前例のない革新を見せています。
ボトルは、持続可能な素材であるジェスモナイト製の柱の中に封入されており、ハンマーで破壊しなければ中身にアクセスできない設計です。
この「壊して楽しむ」コンセプトは、ウイスキーに対する伝統的なアプローチに挑戦し、新しい体験を提供するものとなっています。
このパッケージは一度破壊された後も、その破片をザ・グレンロセスに返送することで、金継ぎ技術を用いて貴金属で修復され、世界に一つだけの花瓶として再生されます。
実際にボトルを開け、味わうことを前提とした設計は、コレクション目的に留まりがちな超高価格帯ウイスキーの在り方を問い直す挑戦とも言えるでしょう。
サザビーズのウイスキー部門グローバル・ヘッドであるジョニー・ファウル氏も、「The 51は真のウイスキー愛好家のためのもの」と評価しており、ただの鑑賞用ではない、飲むことで完結するウイスキーとしての意義を強調しています。
蘭に着想を得たコンセプト
The 51のデザインテーマは、ザ・グレンロセスのエステートに自生する希少な野生の蘭です。
蘭の花がたった一つの受粉媒介者を惹きつけるように、このウイスキーも特別な所有者に出会うことを前提に設計されています。
蘭を象徴とするこのボトルは、「グレンロセス・コレクションの蘭」としても表現され、その希少性と繊細さの中に宿る力強さを体現。
これは、蒸留所が使用するスペイサイドの軟水と相まって、儚さと強靭さが同居するウイスキーの本質を象徴しています。
スペック一覧

項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ザ・グレンロセス 51年(The Glenrothes 51YO) |
蒸溜所 | ザ・グレンロセス(The Glenrothes) |
所在地 | スコットランド、スペイサイド |
熟成年数 | 51年 |
樽構成 | 2つのシングルカスク(香り高い樽 + リッチな樽) |
本数 | 世界限定100本 |
アルコール度数 | 非公開(推定42〜46%) |
味わい | トロピカルフルーツ、熟したメロン、アールグレイ、ローズウォーター、アンティークオーク、アーモンド、スイカ、ナッティな余韻 |
価格 | 37,000ポンド(約6,465,000円) |
発売日 | 2025年3月25日 |
購入場所 | サザビーズ、ハロッズ、ブティック・ウイスキーショップなど |
まとめ
ザ・グレンロセスが手掛けた「ザ・51」は、単なる長期熟成ウイスキーにとどまらず、味わい・コンセプト・体験の全てにおいてウイスキー文化に新たな視座を提示するリリースとなりました。
蒸溜所の哲学と美学が凝縮された本作は、真の愛好家のための一杯として、今後も語り継がれていくことでしょう。
- ザ・グレンロセス初の51年熟成シングルモルトが登場
- 世界限定100本、価格は37,000ポンド(約6,465,000円)
- トロピカルで華やかな香味と深い熟成感を兼ね備える
- パッケージはジェスモナイト製の柱に封入、破壊しないと取り出せない仕様
- 開封後は金継ぎによってユニークな花瓶にリサイクル可能
- 蘭に着想を得たデザインと哲学が全体に反映
- サザビーズやハロッズなどで販売
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