ペルノ・リカール傘下のアイリッシュ・ディスティラーズは、伝説的なウイスキーシリーズ「ミドルトン・ヴェリー・レア サイレント・ディスティラリー・コレクション」の最終章となる「チャプターシックス」を発表しました。
価格は1本あたり60,000米ドル(約930万円)。
アイリッシュウイスキー史上最も高価かつ希少なボトルのひとつとして注目を集めています。
歴史を締めくくる最後の1本
2020年にスタートしたサイレント・ディスティラリー・コレクションは、アイルランド南部の旧ミドルトン蒸溜所の歴史を称える6部作です。
チャプターシックスは、旧蒸溜所の200周年および閉鎖から50年という節目を記念してリリースされました。
「ラスト・ドロップス」と名付けられたこの最終章は、シングルポットスティルウイスキー。
5つの元バーボンアメリカンオーク樽で50年間熟成された後、過去5作の原酒を用いて構成された1つの特別な樽に移されています。
職人技と過去の記憶を刻むデザイン
チャプターシックスのボトルとケースには、前作のボトリングで使用された木材に加え、ブルーバードアイメープルが使用されており、過去作との連続性と記憶が巧みに表現。
アルコール度数は52.5%で、アイルランド、英国、米国の一部高級スピリッツ専門店およびオンラインにて販売されます。
マスター・ディスティラーのケヴィン・オゴーマン氏は「このコレクションの創作に関わることができたのは、非常に光栄なことです。蒸溜所の歴史を語り継ぐ最後の一滴として、誇りに思います」と語りました。
持続可能な未来への取り組み
今回の発表にあわせて、アイリッシュ・ディスティラーズはミドルトン蒸溜所の将来計画にも言及しました。
同社は現在の蒸溜施設の拡張とともに、スコープ1およびスコープ2の炭素排出削減に向けた4年間のプロジェクトを進行中で、持続可能性に配慮したウイスキー生産体制の強化に注力しています。
現行の生産能力は年間7,000万リットルの純アルコール超。
スコッチ・シングルモルトNo.1のグレンフィディックやグレンリベットの3.5倍ほどの生産能力となっております。
まとめ
- ミドルトン・ヴェリー・レア「サイレント・ディスティラリー・コレクション」がチャプターシックスで完結
- 旧ミドルトン蒸溜所の200周年と閉鎖50年を記念
- シングルポットスティルウイスキー、50年熟成、過去作原酒とのブレンド
- 価格は60,000米ドル(元の金額)、販売はアイルランド・英国・米国・オンライン限定
- ケースには歴代シリーズの木材を使用し、記憶と物語を継承
- ミドルトン蒸溜所は持続可能な製造体制へ移行中、年間7,000万リットルの生産能力
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