ローランド地方ファイフに拠点を置くウイスキーメーカー、エデンミルは、2025年4月7日に新設蒸溜所で初の樽詰めを完了したと発表しました。
新蒸溜所で最初に充填されたのはスコットランド産オーク樽であり、これは21ヶ月にわたる建設プロジェクトの重要な節目となりました。
大学と共に築く持続可能な蒸溜所
新しい蒸溜所は、セント・アンドリュース大学から敷地を譲り受けた「エデンキャンパス」内に位置しており、同大学とのパートナーシップのもとで開発が進められてきました。
蒸溜所は年間100万リットルの純アルコール生産能力を持ち、300樽を収容できる専用倉庫も完備しています。
この新施設では、敷地内で使用される電力はすべて再生可能エネルギーにより供給され、セント・アンドリュース大学が所有する太陽光発電所や、送電網の再生可能エネルギー料金プランから調達。
環境への配慮を最優先にした設計が特徴です。
新たな観光拠点としての展望
エデンミルの新蒸溜所には、ウイスキーとジンの体験を提供する没入型ビジターセンター、小売スペース、カクテルバーが併設され、地域の観光資源としても注目されています。
これらの施設は2025年8月のオープンを予定しており、国内外の訪問者を迎える準備が進められています。
関係者のコメント
CEO レニー・ドナルドソン氏:
「新蒸溜所は私たちのビジネスにとって大きな転機です。チーム全員が長年かけて取り組んできた努力の結晶であり、ついに完全稼働したことを非常に誇りに思います。」
蒸溜責任者 スコット・ファーガソン氏:
「1月に銅製スチルを設置してからは、ニューメイクスピリッツの精製に向けた準備を進めてきました。軽やかで甘く、花や草を思わせる香りのスピリッツが生まれています。毎日この美しい場所で仕事ができることに感謝しています。」
まとめ
- エデンミル蒸溜所が新施設で初の樽詰めを実施(2025年4月7日)
- 年間100万リットルの純アルコール生産能力、300樽収容の倉庫を備える
- 再生可能エネルギー100%で稼働、セント・アンドリュース大学と協働
- ウイスキー&ジン体験型ビジターセンターを2025年8月に開設予定
- 関係者からは「転機」「誇り」「感謝」の声
持続可能性と地域連携を軸に据えた新しい蒸溜所として、エデンミルはローランド地方のウイスキーづくりに新たな章を刻み始めています。
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