スコットランド・スペイサイドの名門蒸留所「グレンファークラス」より、蒸留所史上最長となる70年熟成のウイスキー「グレンファークラス 70年」が2025年9月に日本へ入荷予定です。1953年に蒸留され、70年もの時を静かに重ねたこの1本は、全世界で262本しか存在しない希少なリリース。ファーストフィル・シェリー樽による熟成、家族経営の誇り、直火焚き蒸留といった伝統的製法が織りなす味わいの集大成です。
「グレンファークラス 70年」のスペック

項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | グレンファークラス 70年 |
熟成年数 | 70年(1953年蒸留) |
熟成樽 | ファーストフィル・シェリー樽 |
アルコール度数 | 42.9% |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 5,000,000円(税別)/ 5,500,000円(税込) |
世界限定本数 | 262本 |
日本入荷時期 | 2025年9月より順次出荷 |
予約受付期間 | 2025年6月20日〜6月26日 |
味わいと香りの深淵:テイスティングノート
色合い
磨き上げられたダークチーク調の艶やかな深みのある色。70年の時を経た風格がにじむ輝き。
香り
ソフトでスムース。優しいタンニンに包まれながら、煮詰めたフルーツやスコットランドの伝統菓子「ダンプリング」を想起させるアロマ。スペイサイド産ピートがもたらす軽やかなスモーキーさが層を成し、次第にフルーツコンポート、モルト、ハチミツの重厚な香りへと進化。
味わい
シェリー漬けドライフルーツとダークチョコレートが調和し、スパイスと深煎りコーヒー、濃厚な糖蜜トフィーの甘味が口いっぱいに広がる。フルボディで絹のような舌触り。
フィニッシュ
長く続く余韻には再びピートが顔を出し、スペイサイドの草原を想起させる清々しさが広がる。まさにグレンファークラスの魂を映す締めくくり。
歴史と哲学の結晶:グレンファークラス蒸留所の矜持
グレンファークラスは1836年創業、スコットランド・スペイサイドに位置し、1865年からグラント家が所有。以来5世代にわたる家族経営を貫き、伝統製法と品質を守り続けています。
特徴的な製法とこだわり
- ベンリネス山の湧水:蒸留所の背後にある山から湧く清冽な水を使用。
- ノンピートモルト:素材の持ち味を生かしたクリアな味わい。
- 直火焚き蒸留:スペイサイド最大級の蒸留器を使用し、直火による伝統製法を継承。
- シェリー樽熟成:原則オロロソシェリー樽を使用。1stから4thフィルまで巧みにブレンド。
- ダンネージ式熟成庫:100年以上続く低天井・自然環境重視の熟成方式。
生産者からのメッセージ

ジョン・グラント氏(5代目当主)
「祖先たちが注ぎ続けた情熱と努力の結晶が、このウイスキーに込められています。70年もの間、大切に熟成させてきたこの1本には、私たちの歴史と誇り、そして家族の魂が宿っています。」
カラム・フレイザー氏(ディスティラリー・マネージャー)
「このウイスキーは、我々の原点にして本質。70年という歳月の重みを感じていただければ幸いです。今も変わらず続く私たちの“伝統”が、この1本に凝縮されています。」
まとめ
「グレンファークラス 70年」は、時代を超えた職人技と家族の誇りが紡いだ、歴史的意義を持つシングルモルトです。70年熟成という希少性、直火焚きやシェリー樽熟成などの伝統製法、そして家族経営の哲学が融合したこのウイスキーは、単なる高級品に留まらず、飲む者に深い感動を与える存在です。
記事の要点まとめ:
- グレンファークラス史上最長熟成の「70年」が登場、262本限定
- 1953年蒸留、1stフィル・シェリー樽で70年間熟成
- 日本への入荷は2025年9月から
- 予約受付は2025年6月20日〜26日まで
- 希望小売価格:5,500,000円(税込)
- ダンネージ式熟成庫、直火焚き蒸留、ノンピートモルトといった伝統製法
- 家族経営の歴史と哲学が詰まった特別な1本
コレクター、熟成ウイスキー愛好家、歴史的な一本を探している方にとって、これ以上ない至高の選択肢といえるでしょう。
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