2026年1月20日、MAWSIMより新シリーズ「SINGLE NOTE」が始動します。
第一弾は「MAWSIM SINGLE NOTE|Cacao」。単一素材の香りだけを切り出す、バーテンダー向けのスピリッツです。
いわゆる完成形のジンではなく、蒸留の“途中”に残されてきた香りに光を当てる。
そう聞くと実験的ですが、現場目線にかなり寄ったシリーズに見えます。
引き算から生まれたシリーズ設計

SINGLE NOTEは、約300種に及ぶボタニカル蒸留の記録から生まれました。複雑な調和を目指す過程で外れていった香りを、あえて単独で成立させる。
レシピを足すのではなく、削る。完成度よりも素材の輪郭を優先する設計です。
ジンの裏側に沈んでいた香りを、アーカイブとして残す。その発想自体が、このシリーズの核にあります。
アルミボトルという選択
ボトルにはガラスではなくアルミを採用しています。軽さや見た目だけでなく、熱伝導の高さを前提にした選択です。
冷凍庫でボトルごと冷やし、氷を使わずに提供する。香りを薄めず、温度だけで表情を変える。容器まで含めて“引き算”が徹底されています。
料理人はここを見る
アルコール度数は43%。甘さや濃度は規定されていません。加水・加糖・ブレンドをどうするかは、完全に作り手次第です。
これは完成品というより、素材に近い立ち位置。現場で試し、失敗し、組み替えるためのスピリッツだと感じます。価格帯も抑えられており、セカンドラインとして扱いやすい設計です。
第一弾「Cacao」という題材
シリーズの幕開けはカカオ。カンボジア産カカオを無濾過で使用しています。
冷凍庫で冷やしてショットで出す「Velvet Shot」、バニラアイスにかける「Frozen Cacao Affogato」。どちらも素材の輪郭をそのまま使う提案です。
数字の話を少しだけ
価格は3,900円(税込)。500ml、アルコール度数43%。販売は自社ECから。
今後は「Coffee」など、同じ思想での展開が予定されています。
まとめ
SINGLE NOTEは、完成された味を競うシリーズではありません。
香りをどう使うか、どこで止めるか。その判断を現場に委ねるための素材です。
引き算の先に何が残るのか。その答えは、使う側の手の中にあります。



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