スコットランド・スカイ島のトラベイグ蒸溜所が、新たな実験的シリーズを始動しました。
第1弾は「アイオナズ・ファースト・エディション」と「ニールズ・ファースト・エディション」の2銘柄です。
同じ蒸溜所の設備を使いながら、麦芽の種類や蒸留時のカットを担当者ごとに変えています。
この記事では、2銘柄の違い、限定本数、海外価格、日本発売の確認状況を整理します。
蒸溜担当者の発想を商品にするシリーズ
トラベイグは、蒸溜担当者が原料や製造方法を試し、自分の考えを一本へ反映するシリーズだと説明しています。
通常商品のハウススタイルを離れるのではなく、同じ蒸溜所で何が変えられるかを探る企画です。
第1弾ではアイオナ・マクフィーとニール・カルバートソンが、それぞれ麦芽の構成や蒸留時の判断を変えました。
両商品は同じ価格と限定本数ですが、度数と製造上の着眼点が異なります。
蒸溜所単位で商品を比べるだけでなく、担当者がどの工程を動かしたかを見ると、シリーズの狙いを理解しやすくなります。
| 項目 | Iona’s First Edition | Niall’s First Edition |
|---|---|---|
| 日本語表記 | アイオナズ・ファースト・エディション | ニールズ・ファースト・エディション |
| 主な着眼点 | チョコレートモルト、早めのカット | ブラウンモルト、ダーククリスタルモルト、穏やかなピート |
| アルコール度数 | 60.9% | 59.3% |
| 限定本数 | 5,250本 | 5,250本 |
| 海外価格 | 75ポンド(約16,100円) | 75ポンド(約16,100円) |
| 発売時期 | 2026年9月上旬 | 2026年9月上旬 |
| 日本発売 | 未確認 | 未確認 |
円換算は、2026年8月28日の公表相場1ポンド=214.67円による概算です。
アイオナはチョコレートモルトとカットに注目
アイオナ・マクフィーが手がけた商品では、チョコレートモルトを採用しています。
蒸留時には早めのカットポイントを選び、狙った成分を取り出す設計です。
「チョコレート」は公式説明上の原料名と狙いであり、当サイトの実飲評価ではありません。
アルコール度数は60.9%で、シリーズ2本のうち高い設定です。
早めのカットとは、蒸留中に採取する部分を切り替える判断を指し、原酒へ含める成分の範囲に関わります。
ただし、実際の香味は当サイトで確認していないため、麦芽名だけからチョコレートの味がすると断定できません。
原料と蒸留判断を一緒に示した点が、この商品の比較材料です。
ニールは複数の濃色麦芽と穏やかなピートを使う
ニール・カルバートソンの商品では、ブラウンモルトとダーククリスタルモルトを使用しています。
ベースモルトのピートレベルも、通常のトラベイグより抑えたと報じられました。
どちらも無着色、ノンチルフィルタードで、各5,250本が販売されます。
ニールズ・ファースト・エディションの度数は59.3%で、アイオナ版より1.6ポイント低い設定です。
ブラウンモルトとダーククリスタルモルトを組み合わせ、ベースモルトのピートも通常商品より穏やかにしたと報じられています。
濃色麦芽の名称は原料情報であり、当サイトが確認した香味ではありません。
2本を比べる場合は、度数だけでなく麦芽構成とピート設計を見る必要があります。
日本発売は未確認
英国を含む一部市場では2026年9月上旬の発売が案内されています。
2026年8月30日時点で、日本の正規輸入元による発売日、価格、割当本数は確認できません。
海外価格は各75ポンドで、確認時の相場では約16,100円ですが、これは日本での販売価格を示す数字ではありません。
国内販売時には為替、輸送費、税、流通条件によって価格が変わる可能性があります。
個人輸入を検討する場合も、販売地域、配送対象、税負担を別に確認する必要があります。
日本向けの正規案内が出るまでは、発売時期や割当本数を推測せず待つのが適切です。
まとめ
トラベイグのディスティラーズ・シリーズは、蒸溜担当者ごとの判断を比較できる実験的な限定品です。
高いアルコール度数だけでなく、麦芽とカットポイントの違いが記事の中心になります。
日本発売は未確認のため、国内の販売案内を待ちましょう。
アイオナ版はチョコレートモルトと早めのカット、ニール版は複数の濃色麦芽と穏やかなピートを採用しています。
度数はそれぞれ60.9%と59.3%で、限定本数は各5,250本、海外価格は各75ポンドです。
出典
- トラベイグ公式商品ページ
- The Whisky Wire
- Whisky for Everyone
- 三井住友銀行「リアルタイム為替レート」
- 情報確認日:2026年8月30日



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