静岡蒸溜所が熟成樽を299万〜777万円で販売|プライベートカスク・アーカイヴとは

画像:当サイト作成(OpenAI ImageGen使用)
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ガイアフロー静岡蒸溜所は、10周年記念企画の第1弾として「静岡プライベートカスク・アーカイヴ」の販売を2026年9月19日に始めました。

今回販売されたのは、これから何年も熟成を待つ樽ではありません。

6〜9年の熟成を経た候補原酒を試飲し、購入者がボトリングする一樽を選ぶ企画です。

価格は一樽299万〜777万円で、最低保証本数は700mlボトル120〜240本。

個人向けの一本というより、家族や仲間の記念品、飲食店のハウスボトル、企業・団体の周年企画まで視野に入る商品でしょう。

この記事では、10商品の違い、樽を選んでから届くまでの流れ、価格を見るときに注意したい点を紹介します。

目次

プライベートカスク・アーカイヴの商品情報

プライベートカスク・アーカイヴは、静岡蒸溜所が10年間に造ってきた原酒から、熟成の進んだ一樽を選んで瓶詰めする企画です。

No.熟成年数・麦芽蒸留機樽最低保証本数価格(税込)
017年・英国産ノンピート麦芽Kバーボンバレル150本2,990,000円
027年・国産ノンピート麦芽Wバーボンバレル150本3,990,000円
037年・英国産ゴールデンプロミス麦芽Kバーボンバレル150本3,990,000円
047年・英国産ゴールデンプロミス麦芽Wバーボンバレル120本3,990,000円
056年・英国産ピーテッド麦芽Kバーボンバレル120本3,080,000円
067年・英国産ピーテッド麦芽Wバーボンバレル150本3,180,000円
077年・国産ノンピート麦芽Wワイン樽200本4,320,000円
086年・英国産ピーテッド麦芽W日本ワイン樽(Beau Paysage)240本5,990,000円
098年・英国産ノンピート麦芽Wシェリーバット240本5,990,000円
109年・国産ノンピート麦芽K・2回蒸留シェリーバット240本7,770,000円

販売価格には諸費用が含まれ、完成本数が最低保証を上回った場合は、実際に瓶詰めできた本数が納品されます。

価格だけを見るとNo.01が最も手頃ですが、同じ本数のボトルを買う商品ではありません。

麦芽の産地やピートの有無、蒸留機、樽、熟成年数が異なるため、自分が造りたいウイスキーの方向から選ぶ必要があります。

また、2026年9月19日12時からオンラインショップで先着販売されているため、現在の在庫は購入前に公式ページで確認してください。

候補サンプルからボトリングする一樽を選ぶ

この企画の魅力は、用意された仕様を購入するだけでなく、同じ条件で熟成した複数の候補から一樽を選べることです。

購入と入金が完了すると、選んだ商品タイプに該当する3〜5種類の原酒サンプルが発送されます。

熟成年数、麦芽、蒸留機、樽種が同じでも、木材の個体差や熟成庫で置かれた環境によって、一樽ごとの香りや味わいは完全にはそろいません。

購入者はその差を試飲で確かめ、最終的に瓶詰めする樽を指定します。

アルコール度数は加水しないカスクストレングス、または48%以上の指定度数から選択可能です。

さらに、審査を経た文言を公式ラベルへ記載できますが、ラベル全体を自由にデザインするサービスではありません。

仕様とラベルが確定してから納品までは2か月以内が目安で、国内住所への一括発送または工場渡しとなります。

「すぐにボトリングできる」とは追加熟成が不要という意味で、購入直後に完成品が届くわけではない点には注意が必要です。

蒸留機KとW、麦芽、樽で何が変わる?

10商品を選ぶうえで最初に注目したいのは、静岡蒸溜所が使う2基の初留釜です。

蒸留機Kは旧軽井沢蒸留所から移設された間接加熱式のポットスティルで、蒸溜所はライトでフルーティな酒質になると説明しています。

対して蒸留機Wは薪の炎で直接加熱する独自設備で、重さがあり、余韻の長い原酒を生み出すことが特徴です。

たとえば、No.03とNo.04は同じ7年熟成、英国産ゴールデンプロミス麦芽、バーボンバレルという共通条件を持ちます。

違うのは蒸留機で、KとWによる酒質の枝分かれを選べる組み合わせです。

一方、スモーキーなウイスキーを求めるならピーテッド麦芽のNo.05、06、08が候補となります。

国産麦芽に関心がある方にはNo.02、07、10があり、バーボンバレル、ワイン樽、シェリーバットという熟成樽の違いも選択可能です。

当サイトでは候補原酒を試飲していないため香味は断定できませんが、蒸留機、麦芽、樽という3つの軸を先に決めると、自分が求める一樽を絞りやすくなるでしょう。

299万〜777万円の価格をどう考える?

一樽の価格は大きく見えますが、プライベートカスクは100Lを超える原酒をまとめて瓶詰めする商品です。

最低保証本数で単純に割ると、ボトル1本当たりの金額は約19,900〜33,300円になります。

ただし、この計算は樽ごとの比較に使う概算であり、一般販売される完成品の小売価格や将来の資産価値を示すものではありません。

購入後は複数のサンプルを比較し、度数とラベル表記を決めたうえで、120〜240本以上を一括で受け取ります。

そのため、一本を飲むための買い物ではなく、多数のボトルを誰と、どのような目的で分けるかまで考える必要があります。

家族の節目、企業や団体の周年、バーや飲食店のオリジナルボトルなど、配布・提供する場面が決まっている購入者には意味を持ちやすい企画です。

反対に、転売益や値上がりだけを前提に選ぶ商品ではありません。

入金後は購入者都合によるキャンセルができず、海外発送にも対応していないため、保管場所、受取方法、資金、用途を決めてから申し込むべきでしょう。

まとめ

「静岡プライベートカスク・アーカイヴ」は、静岡蒸溜所の10周年に合わせ、6〜9年熟成の原酒を一樽単位で販売する企画です。

10商品には、蒸留機KとW、英国産・国産・ピーテッド・ゴールデンプロミスの麦芽、バーボン・ワイン・シェリーの樽という違いがあります。

購入者は商品タイプを選んだ後、届いた3〜5種類の原酒サンプルを試飲し、実際に瓶詰めする一樽を決定します。

度数やラベルの文言にも希望を反映できるため、完成品を購入するのとは違い、自分の判断がボトルへ残る点が大きな魅力です。

一方で、価格は299万〜777万円、納品本数は最低120〜240本となり、入金後のキャンセルはできません。

香味の好みだけでなく、完成した多数のボトルを誰と分かち合うのかまで決まっている方に向いた企画でしょう。

申込みを検討する場合は、公式オンラインショップで在庫、支払期限、納品条件を確認してください。

出典

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この記事を書いた人

Yasui Youheiのアバター Yasui Youhei ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフ

私は、ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフです。ウイスキーの魅力を一人でも多くの人に広めたいと思い、ブログを開設しました。|TWSC審査員|ウイスキー文化研究所認定ウイスキーコニサー|調理師|1児のパパ

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