クライドビルトが新装発売|シェリー樽の定番2本と限定「キャンドルブレイ」の違い

樽を背景にした3つのウイスキーグラスの生成イメージ
画像:当サイト作成(OpenAI ImageGen使用)/イメージ画像。実際の商品・蒸溜所ではありません。
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ドライフルーツやスパイスが香るシェリー樽のモルトか、それとも焼きりんごやクリームを思わせる一本か。

スコットランドの独立瓶詰めブランド「クライドビルト(Clydebuilt)」が、パッケージと主力商品を刷新しました。

2026年10月6日から英国の専門店向けに展開するのは、シェリー樽熟成の定番2商品と、アメリカンオーク熟成の限定品です。

いずれも10年熟成ですが、度数だけでなく原酒の地域や樽にも違いがあります。

シェリー系の甘さを求めるか、果実とクリームのような風味に惹かれるかで、気になるボトルが変わる顔ぶれです。

目次

新しいクライドビルト3商品の基本情報

今回の主力は、シェリー樽熟成のスペイサイドモルト2本と、ハイランドモルトの「キャンドルブレイ」です。

項目10年 シェリーカスク・マチュアード10年 100プルーフ シェリーカスク・マチュアード10年 キャンドルブレイ
英語商品名10 Years Old Sherry Cask Matured10 Years Old 100 Proof Sherry Cask Matured10 Years Old Candlebrae
発表・英国展開開始日2026年10月6日同左同左
分類スペイサイド・シングルモルトスペイサイド・シングルモルトハイランド・シングルモルト
熟成年数10年10年10年
熟成樽シェリーバット、ヨーロピアンオークのPX・オロロソホグスヘッド左記と同じ種類の樽構成アメリカンオーク樽
アルコール度数46%57.1%48%
英国希望小売価格45.99ポンド(約9,700円)63.99ポンド(約13,400円)55ポンド(約11,500円)
位置づけ定番定番スモールバッチ限定品
容量・限定本数今回参照した公式資料では未確認同左同左
日本発売未確認未確認未確認

まず比較の基準になるのは、46%のシェリーカスク・マチュアード。

対して100プルーフは、同じ種類のシェリー樽を使いながら、57.1%で瓶詰めした商品です。

同じ樽構成でも、同一の原酒を度数だけ変えて瓶詰めしたとは発表されていません。

そしてキャンドルブレイは、地域がハイランドに変わり、アメリカンオーク樽で育った限定品となっています。

年数の上下ではなく、シェリー系2本の違いと、そこから別の方向へ枝分かれする1本として見ると、選び方も分かりやすくなるでしょう。

円換算は2026年10月17日確認の参考値です。

Pound Sterling Live掲載の10月16日終値、1ポンド=209.878円を使用し、100円単位で四捨五入しました。

日本の販売価格ではなく、送料や輸入時の税なども含みません。

参照:メーカー公式発表

シェリー系の甘さと、果実・クリームの風味で選ぶ

レーズンや蜂蜜を思わせる甘さに惹かれるなら、まず46%のシェリーカスクが候補になります。

公式の商品説明では、フルーツケーキや甘いスパイス、なめらかな蜂蜜の風味を紹介しています。

一方、100プルーフはモカやベリー系果実に加え、ダークチョコレートやチェリーが香味の手掛かりです。

シェリー系でもチョコレートやスパイスの方向が好きな方は、こちらに目が向くのではないでしょうか。

ただし、度数の高さを、そのままおいしさや香味の優劣に置き換える必要はありません。

以下はメーカーのテイスティングノートを要約したもので、当サイトの試飲評価ではありません。

商品香り味わい余韻
シェリーカスク・マチュアードドライフルーツ、ローストアーモンド、オークの削り屑ヘザーの蜂蜜、レーズン、シナモン、クローブマジパン、甘いスパイス
100プルーフシナモンアップルパイ、ココア、レーズンダークチョコレート、チェリー、ナツメグゴールデンシロップを思わせる甘さ
キャンドルブレイ焼きりんご、ワックスを思わせる柑橘の皮、刈りたての草蜂蜜をまとったアプリコット、ホイップクリーム、スパイスを伴うオーク洋梨のキャンディー、スパイスを伴う蝋のような印象

参照:46%の商品ページ/100プルーフの商品ページ/キャンドルブレイの商品ページ

キャンドルブレイの「ワクシー」は、どんな方に向く?

キャンドルブレイが気になるのは、焼きりんごやクリームの甘い香りに、少し違った質感を求める方でしょう。

メーカーが特徴としている「ワクシー」は、蝋を連想させる香味の表現です。

蝋を原料に加えたという意味ではなく、本作では柑橘の皮や余韻の説明にも使われています。

公式ノートを読む限り、ドライフルーツやチョコレートが前に出る2本とは異なり、果実とクリームを思わせる方向が選ぶ手掛かりになります。

アメリカンオーク熟成という仕様だけで、バーボンの空き樽と決めつけない点にも注意したいところ。

樽の以前の用途は今回の商品ページに記載がないため、本記事ではアメリカンオーク樽としています。

シェリー系の濃い甘さより、りんごやアプリコットの風味が気になる方に注目してほしい一本です。

アードゴワンの自社原酒とは別のブランド

クライドビルトは、アードゴワン蒸溜所が自ら蒸留した原酒の商品名ではありません。

2019年に始まった独立瓶詰めブランドで、蒸溜所の自社原酒づくりは2025年6月からです。

この違いを知っておくと、若い蒸溜所から10年熟成が登場する理由も理解しやすくなります。

今回のボトルにはクライド川周辺の地図をあしらい、船づくりで知られる土地とブランドのつながりを表しています。

軽量ボトルとFSC認証素材も採用しました。

地図を眺めながらブランドの土地へ思いを巡らせる楽しみもありますが、原酒の産地とは分けて読むとよいでしょう。

包装に描かれた場所と、中身を蒸留した場所が必ず同じとは限らないところも、独立瓶詰めを選ぶ際のポイントです。

まとめ

新しいクライドビルトは、すべて10年熟成ながら、好みを探す入口が異なる3本です。

レーズンや蜂蜜、スパイスの風味が気になるなら46%のシェリーカスク。

そこからチョコレートやチェリーの方向へ関心が向く方は100プルーフ、果実とクリーム、ワクシーな個性に惹かれるならキャンドルブレイが候補になるでしょう。

同じブランドのボトルを年数や価格だけで並べるより、普段好きな香りを思い浮かべながら選ぶと、それぞれの違いが身近に感じられそうです。

日本発売は現時点で未確認ですが、今後国内で見かけた際には、商品名と樽の違いに注目してみてください。

出典

画像:当サイト作成(OpenAI ImageGen使用)/イメージ画像。実際の商品・蒸溜所ではありません。

樽を背景にした3つのウイスキーグラスの生成イメージ

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この記事を書いた人

Yasui Youheiのアバター Yasui Youhei ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフ

私は、ウイスキープロフェッショナルの資格を持つシェフです。ウイスキーの魅力を一人でも多くの人に広めたいと思い、ブログを開設しました。|TWSC審査員|ウイスキー文化研究所認定ウイスキーコニサー|調理師|1児のパパ

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