シェリー樽の濃厚さに、ボウモアの煙が重なる「デビルズ・カスク」が帰ってきます。
2026年10月8日、ボウモアは新しい10年と、初期シリーズから残した樽を使う22年を発表しました。
今回の復活は、同じ名前のボトルを再び並べるだけではありません。
10年はかつてのシリーズを今の造りで捉え直した商品、対して22年は当時の原酒をさらに育てた一本です。
まず英国で販売されますが、2本の購入方法は異なります。
樽と香味の違いに加え、抽選の条件まで見ていきましょう。
新しい10年と、初期シリーズにつながる22年
| 項目 | デビルズ・カスク10年 | デビルズ・カスク22年 |
|---|---|---|
| 英語名 | The Devil’s Casks 10-Year-Old | The Devil’s Casks 22-Year-Old |
| 発表日 | 2026年10月8日 | 2026年10月8日 |
| 地域・分類 | スコットランド・アイラ島/シングルモルト | 同左 |
| アルコール度数 | 56.6% | 59.6% |
| 熟成・仕上げ | ファーストフィル・オロロソ樽熟成後、ファーストフィル・PX樽で仕上げ | ファーストフィルのオロロソ・PX樽熟成後、リフィル・オロロソ樽で仕上げ |
| 原酒の来歴 | 初期シリーズへのオマージュとなる新作 | 初期シリーズから取り置いた2樽の原酒 |
| 英国参考小売価格 | 70ポンド(約14,700円) | 380ポンド(約79,600円) |
| 本数 | 小規模限定生産。具体的本数は未確認 | 約600本(販売元の案内) |
| 英国での発売・受付 | 一般発売10月16日。上位会員の店頭先行は10月15日 | 10月31日に購入抽選開始 |
| 容量 | 今回確認した資料では未確認 | 今回確認した資料では未確認 |
| 日本発売 | 未確認 | 未確認 |
円換算は2026年10月13日確認の参考レート、1ポンド=209.346円で計算し、100円単位に丸めた概算です。
英国価格の税込・税別はメーカー発表に明記がなく、日本での販売価格ではありません。
「デビルズ・カスク」は、2013〜2015年に登場した限定シリーズです。
その名前の由来は、村の丸い教会で隠れる角を見つけられなかった悪魔が、ウイスキー樽に逃げ込んだという地元の伝説。
濃いシェリー樽の香味とボウモアのスモークを結び付けたシリーズが、10年以上を経て復活します。
今回の10年は、その個性を引き継ぐ入口となる一本。
一方、22年には初期リリースから保管していた原酒を使っており、シリーズの歴史そのものにつながる来歴があります。
年数だけでなく、新しく組み立てた商品と、当時の樽を育て続けた商品という違いに注目すると、2本を選ぶ理由も見えてくるでしょう。
ダークフルーツの甘みと煙、樽の使い方はどう違う?
10年はオロロソ樽を軸に、PX樽で仕上げた濃厚な方向性です。
対して22年はオロロソとPXで熟成した原酒を使い、最後にリフィル・オロロソ樽へ移しています。
リフィルは、ウイスキー熟成に再使用する樽のこと。
同じシェリー樽系でも、仕上げの樽と熟成の順序が異なります。
| 公式説明に基づく香味の方向 | 10年 | 22年 |
|---|---|---|
| 果実・甘み | ダークフルーツ、フルーツケーキ、メープルシロップ | 焦がした果実、糖蜜 |
| そのほかの要素 | ココア、スモーク | 塩気を伴うオーク、リコリス |
フルーツケーキやココアを思わせる甘さに煙が添う、という10年の説明は、濃いシェリー樽系を好む方には気になる組み合わせでしょう。
22年は、果実の甘みに塩気や木の香りも重なる方向。
ただし、長い熟成や高い価格だけで、おいしさの優劣が決まるわけではありません。
当サイトではどちらも未試飲であり、上の香味はメーカーの説明です。
10年を復活シリーズの入口、22年を原酒の来歴と長い熟成に関心がある方向けの候補と見ると、選びやすくなりそうです。
22年の抽選は、10年購入と会員登録が条件
22年を希望する場合は、まず販売元の会員・購入条件を確かめる必要があります。
The Whisky Shopの10月12日更新案内では、10年を購入したW Club会員に、10月31日開始の抽選への招待を送るとしています。
10年の購入は22年の入手を保証するものではないため、10年自体を飲みたいかも含めて判断したいところです。
10年の一般発売は10月16日で、オンラインと店頭を予定。
W Club Premium会員には、10月15日の店頭先行販売があります。
22年はまず抽選販売を行い、残ったボトルがある場合に限り、11月2日からの週に店頭販売する案内です。
メーカーは12月1日からボウモア蒸留所でも2商品を販売し、2027年に他市場へ展開する予定と発表しています。
日本の発売予定や配送条件は未確認なので、英国価格をそのまま国内での購入予算にはできません。
まとめ
復活する「デビルズ・カスク」は、シェリー樽の濃い果実味とボウモアの煙に関心がある方にとって、注目したい2本です。
10年はオロロソ熟成とPX仕上げを組み合わせた新作。
一方の22年には、初期シリーズから残した樽をさらに熟成させたという、時間のつながりがあります。
まず10年で今回の復活に触れるか、22年の来歴まで追いたいか。
香味の方向とともに考えると、希少性だけに引かれない選び方につながるでしょう。
英国での購入条件は2本で異なり、22年の抽選には会員登録と10年購入が必要です。
日本発売はまだ確認できていないため、国内で探したい方は今後の正規販売案内を待つ形になります。
出典
- Suntory Global Spirits:2026年10月8日公式発表
- The Whisky Shop:商品と購入条件のFAQ(10月12日更新)
- CurrencyAPI:GBP/JPY参考為替レート
- 情報確認日:2026年10月13日。
画像:当サイト作成(OpenAI ImageGen使用)/イメージ画像。実際の商品・蒸溜所ではありません。


