同じ日に仕込んだ原酒を、同じ仕様の新樽へ入れる。
その条件をそろえても、樽ごとに香りや味わいが違うというところに、今回の面白さがあります。
CRAFT WONDER(クラフトワンダー)は、静岡県三島市の原酒を使った「WHISKEY WONDER Limited Edition 001 Whiskey&Co.(ウイスキーワンダー リミテッドエディション001)」を、2026年10月2日に発売しました。
3樽を混ぜずに瓶詰めした限定品で、700mlの単品と、200mlずつの飲み比べセットが登場しています。
ウイスキーワンダー001の商品情報
本作は、三島の蒸溜所「Distillery Water Dragon」で育った3樽を、クラフトワンダーが選んだシリーズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | WHISKEY WONDER Limited Edition 001 Whiskey&Co. |
| 発表日/発売日 | 2026年9月30日/10月2日 |
| 商品構成 | BARREL No.99、No.100、No.103 |
| 品目 | ウイスキー |
| 製造者 | Whiskey&Co. |
| 原材料 | コーングリッツ(国内製造)、ライ麦、モルト |
| 熟成 | アメリカンホワイトオーク新樽・チャーレベル4で2年 |
| アルコール度数 | 3種とも50.5% |
| 700ml単品 | 各19,800円(税込)/各209本 |
| BARREL COLLECTION | 200ml×3本、20,900円(税込)/355セット |
| 主な販売先 | 公式オンラインストア、東京ミッドタウン期間限定店、百貨店外商 |
一樽ずつ瓶詰めする「シングルバレル」は、複数樽を混ぜて味を整える商品とは違い、その樽を選ぶことがボトル選びにつながります。
今回も、3本を熟成年数や度数の上下で選ぶわけではありません。
同じ条件から育った原酒のうち、どの香味に惹かれるかが入口になるでしょう。
気になる1本をじっくり飲むなら700ml、まず3種を並べたいなら小容量セットという選択肢があります。
セットは合計600mlなので、単品より容量当たりの価格は高くなりますが、3樽をそれぞれ試したい方には検討しやすい形です。
商品仕様・販売条件:クラフトワンダー公式発表
果実の甘み、スパイス、軽やかな後口。3樽の違いは?
公式の香味説明を入口にすると、果実感に目が向くNo.99に対し、No.100はスパイス、No.103はやわらかな甘さが選ぶ手掛かりになります。
以下は販売元のテイスティングノートを短く整理したもので、当サイトの試飲評価ではありません。
| 樽番号 | 香りの手掛かり | 味わい・余韻の方向 |
|---|---|---|
| No.99 | レーズン、蜜、ココナッツ | 果実の甘さと燻したような香ばしさ |
| No.100 | カスタード、赤いベリー | 黒胡椒、チョコレート、紅茶を思わせる渋み |
| No.103 | キャラメル、バニラ | 穏やかな甘さ、華やかさ、軽めの後口 |
甘い香りが好きでも、果実寄りなのか、バニラ寄りなのかで気になる番号は変わりそうです。
一方、甘さだけでなく胡椒のような刺激や渋みも求めるなら、No.100の説明に注目したいところ。
香味の言葉は好みを探す手掛かりですが、たとえば「軽めの後口」は、アルコール度数が低いという意味ではありません。
3種とも同じ度数であることを踏まえると、数値と香味の印象を分けて読むと選びやすくなるでしょう。
香味の出典:公式商品ページ
「日本で造るバーボンスタイル」という楽しみ方
この商品の見どころは、トウモロコシ由来の原料や内側を焼いた新樽を使う造りを、三島の蒸溜所で行っている点です。
ブランドは「Japanese “Bourbon Whiskey” Style」と説明しており、本記事でも製法の方向を表す「バーボンスタイル」として紹介しています。
また、2年熟成という仕様は、日本洋酒酒造組合の自主基準が定める「ジャパニーズウイスキー」の国内3年以上の貯蔵条件には届きません。
日本で造られたことと、その表示基準を満たすことは別に考える必要があります。
ただ、表示の区分は、おいしさを順位づけるものではありません。
長い熟成年数だけで選ぶのではなく、原料、新樽、樽ごとの香味に関心を向けると、日本のウイスキーを見る入口も広がるのではないでしょうか。
普段バーボンを好んで飲む方には、慣れ親しんだ香味の言葉を手掛かりに、日本の造り手へ目を向ける候補となるでしょう。
まとめ
ウイスキーワンダー001は、蒸溜所も熟成年数も異なる3本ではなく、共通条件を持つ3樽を別々に瓶詰めしたシリーズです。
樽の番号を選ぶという買い方には、ブランド名や年数だけでは決まらない面白さがあります。
果実の甘みが気になるか、スパイスが欲しいか、それともバニラを思わせる香りに惹かれるか。
公式ノートと自分の好みを照らし合わせると、まず試したい1本が浮かんでくるでしょう。
単品に絞り切れない場合は、3種入りの小容量セットも候補です。
バーボンスタイルのウイスキーを日本で造る試みと、一樽ごとの違い。
その両方が気になる方に注目してほしい新作です。
出典
- クラフトワンダー公式発表・PR TIMES
- 公式商品ページ
- 公式特設ページ
- 日本洋酒酒造組合・ジャパニーズウイスキー表示基準
- 情報確認日:2026年10月7日


