イングランド北東部・ノーサンバーランドのアド・ゲフリンが、同蒸溜所初のシングルモルト「クラフト・シリーズ・ワン(Crǣft Series One)」を発売しました。
第1弾は、異なる樽で熟成した3種類のシングルカスクで構成されています。
いずれもアルコール度数48%、ノンチルフィルタード、無着色でボトリング。
ブランドは今回の商品を、約200年ぶりとなるノーサンブリアのシングルモルトと位置づけています。
この記事では、3種類の樽構成や販売方法、発売情報を紹介します。
クラフト・シリーズ・ワンの商品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クラフト・シリーズ・ワン(Crǣft Series One) |
| 生産者 | アド・ゲフリン(Ad Gefrin) |
| 生産地 | 英国イングランド、ノーサンバーランド州ウーラー |
| 構成 | 3種類のシングルカスク |
| 容量 | 700ml |
| アルコール度数 | 48% |
| 仕様 | ノンチルフィルタード、無着色 |
| 生産本数 | 3樽合計で約1,200本と報道 |
3樽の個性を表現する「Crǣft Series One」
「Crǣft」は、古英語で「芸術」や「技」を意味する言葉です。
アド・ゲフリンの公式販売ページによると、このシリーズは、熟成によって変化していく原酒の一時点を切り取り、それぞれの樽が持つ個性を紹介する企画です。
ヘッドディスティラーのベン・マーフィーが選んだ3樽は、樽の種類や熟成方法がそれぞれ異なります。
| カスク | 樽・熟成 | テイスティングノート |
|---|---|---|
| Cask 23170 | アメリカン・シングルモルトに使用されていた樽で熟成 | 香りは熟した果実と甘いモルト。味わいはスペアミントとレモンシャーベット |
| Cask 23215 | バーボン樽で熟成。3種類の中で最もトロピカルと説明されるカスク | マンゴーやスパイスをまとった桃の香り。クリーミーなバニラと甘いシナモンの風味 |
| Cask 24492 | アメリカン・シングルモルトに使用されていた樽で18か月熟成後、オロロソシェリーのホグスヘッドでフィニッシュ | ドライフルーツ、樹脂、新しい革の香り。スティッキートフィープディングやホットワインを思わせるスパイス |
購入するまで中身が分からない販売方式
クラフト・シリーズ・ワンは、3種類のカスクのいずれか1本を封印した箱に入れて販売するため、購入時に中身のカスクを選べない仕組みを採用しています。
各カスクの情報やテイスティングノートは公開されているため、商品の内容自体が伏せられているわけではありません。
どの樽と出会うかという偶然性を、シリーズの体験に組み込んだ設計です。
各ラベルには、イングランド北東部を拠点とするアーティストの作品が採用されています。
| 樽・熟成 | アーティスト |
|---|---|
| バーボン樽 | ヴォーリー・テイラー |
| アメリカンオーク樽 | ルーク・マクタガート |
| オロロソシェリーフィニッシュ | サラ・カラベラ |
「約200年ぶり」という歴史的な位置づけ
アド・ゲフリンは2022年11月に蒸溜を開始しました。
原料には蒸溜所から25マイル以内で栽培されたノーサンブリア産大麦と、蒸溜所地下からくみ上げるシビオットの水が使用されています(参考:The Whiskey Wash)。
今回のリリースは、約200年ぶりとなるノーサンブリアのシングルモルトとされています。
なお、「約200年ぶり」という表現は、アド・ゲフリン側の説明に基づくものです。
発売日と販売情報
The Whiskey WashとGreatDramsは、クラフト・シリーズ・ワンが2026年7月31日から入手可能になったと報じています。
一方、アド・ゲフリンの公式販売ページでは、創設時からのコミュニティ「Corenkyn」会員向け先行予約と、8月1日以降の受取・配送が案内されています。
一般販売の正確な開始日時は公式ページ上で明確に確認できなかったため、購入を検討している方は公式サイトで最新の在庫と販売条件を確認してください。
3樽合計の生産本数は約1,200本と報じられています。価格は確認できませんでした。
まとめ
クラフト・シリーズ・ワンは、将来予定されるアド・ゲフリンの定番シングルモルトに先駆けて、3つの樽が示す現在地を味わう限定シリーズです。
樽ごとの違いだけでなく、地元アーティストとの協業や、箱を開けるまでカスクが分からない仕掛けも特徴です。
ノーサンブリアにおけるウイスキー造りの再出発を伝える商品として、今後予定される定番商品や、最大12回と報じられているシングルカスク展開にも注目です。



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